女だてら 麻布わけあり酒場

聞き上手、料理上手の女将おこうを頼って、
わけありの客が集う人気居酒屋。
ところが出火でおこうが落命し、
彼女に惚れていた常連客の元同心・星川、
瓦版屋の源蔵、元大店の若旦那・日之助は途方に暮れる。
せめてもの弔いに三人は店の再建を誓うが、
思わぬことから火事が付け火である証拠をつかむ……。
時代小説の気鋭、待望の新シリーズ第一弾!

風野真知雄の新シリーズ。 それにしても書きおろしっていうのは大変なもんじゃないかって思います。 雑誌掲載であれば、それそのものがつまんなくても他のを読んで面白いのがあれば儲けもんだと思えますけれども、書きおろしの単行本(文庫本)っていうのはねぇ。 先ずよっこな事が無ければ知りもしない作家の本なんて買いませんしね。 買ったとしてもつまんなかったらもう買いませんしね。

そのなかでも風野真知雄という作家はすごい部類に入るんじゃないでしょうか。 あぁ、現代劇は除いて。

これ、帯に「3ヶ月連続刊行!」って書いてあるんです。 んで「第一弾」とも。 んで裏を見るとわかる。 来月下旬にはこの「女だてら 麻布わけあり酒場」シリーズの2巻目「未練坂の雪」、6月下旬には3巻目であり完結らしい「夢泥棒」が出るんですね。

それにしてもすごいペースだなや。

さておき「女だてら 麻布わけあり酒場」あっちゅう間に読んでしまいましたけど、相変わらず引きこまれます。 登場人物も、特異なのはいませんけど味わい深い背景なり過去がありましてね。 しかもいきなり「おこう」が死んじゃいますから。 なんだよどうなっちゃうんだよ!・・・つって作者の罠にはまるんですなぁ私なんぞは。

小鈴なんかもね、もう2巻目3巻目が楽しみなんでありますわなぁ。