最後の剣-若さま同心徳川竜之助

徳川竜之助が封印を解いた風鳴の剣は、弱き者のために遣う剣である。だが、もう一つの秘剣の遣い手である徳川宗秋は、雷鳴の剣と雌雄を決するため、戦いを迷う竜之助に罠を仕掛けてきた。田安家の御曹司という身分も知られ、戦わざるを得ななった竜之助。ついに、将軍家の秘剣にまつわる謎がすべて明らかになる。勝つのは風鳴の剣か、雷鳴の剣か。そして、新しい時代がやって来る。

若さま同心も完結であります。 なんと13巻に達しまして。 それにしてもこれはいいシリーズでありましたなぁ。 なんかね、大団円でありますの。 すごくいいから読んで欲しいから結末とか書けなくてアレだけど。

あぁ、あと、あとがきがあります。 これ結構珍しいです。 きっと作品が好評だったからなのかなぁ。 新シリーズについても書かれてますね。 またもや八丁堀同心の話になるんですって。 嬉しいなぁ。

そうそう、そういうわけで若さま同心は面白いんでみんなに読んで欲しいのですけれども、前々から書きたかった事を最後にちょっと。

風鳴の剣っていうのが出てきちゃって、雷鳴の剣なんていうのも出てきちゃって、なんか話が同心どうしたこうしたから脱線しちゃったなぁって思ったんですよ、正直なところ。 徳川がどうこうってね、あぁそっちの方に話が進むのかぁって。

でもよくよく考えれば、幕府は瓦解して明治になるんですよね。 新しい時代と共にこういう剣がどうこうっていうのがなくなるっていうのは、案外に話の筋が通ってたんですね。

ふーんすごいなぁ、って。 よく出来てるなぁってね。 思ったんです。