ロシアより愛をこめて

ソ連の暗号解読機“レクター”を引き渡すことを条件に、イギリスに亡命を望む謎の女、タチアナがボンドに接触。しかしその陰には世界的な犯罪組織“スペクター”の恐るべき陰謀があった……。ボンドは罠と知りつつイスタンブールに向かう! 1960年代の東西における冷戦構造を背景に、ジェームズ・ボンドの存在を決定づけたシリーズ屈指の名作! ボンドの危機を救うアタッシェケースも大活躍! 日本では『007/危機一発』のタイトルで初公開。スパイ映画らしいシリアスな展開に国内では評価の高い作品だ!

大昔の007はそれはそれでやっぱり面白い。 効果とか今見るとすんごいことになってるけど(合成しまくりんぐじゃないのさ)、それも味わいでありますなぁ。 そうそう合成って言えば車の運転シーンだけかと思っていたのですけれど、デジタルリマスター版で見てみますってぇと、色んなところで使ってるんですよね。 案外スタジオ撮りが多かったのねぇ。

さて本作、確かに「007/危機一発」っていう邦題でしたよね(危機一髪じゃないとこがいいですよね)。 今調べたら日本では1964年に初公開、「ロシアより愛をこめて」としては1972年にリバイバル公開されたのだそうな。 ということは私、そのリバイバル公開の時に観に連れてってもらったのかも知れません。 浅草だったか上野だったかの映画館に父に連れられて行きましたもの・・・いや違うかも知れない。 もう忘れちゃったや。

さておき今回やっとこさまじまじと観たんでありまして、意外にめんどいストーリーというか設定になってたのを知ったんです。 そういえば007で話の筋をちゃんと把握した事が今までなかったなぁって思い返したりもしましたが、スペクターというややこしい存在がやっぱり光ってますよね。 どういう収益システムなんだよ!っていうね。 まぁいろいろあるんだろうけどねぇ。

・・・数ある007シリーズの中で、そもそもがどうしてこれを観たのかって言いますってぇと、ダニエラ・ビアンキ目当てだったんです。 なんという美しさなんでしょうねぇ。 あ、それと主題歌を歌うのはマット・モンロー。 ラストにスタッフロールもなくただただ港を離れるシーンで歌われる主題歌は、すごくオトナな雰囲気たっぷりなんではありました。