妖談しにん橋—耳袋秘帖

深川で、西国雄藩の藩士と石川島から戻ったばかりの無宿人が相次いで水死した。二人とも、死の直前に、三十間堀に架かる「四人橋」を四人で渡り、自分の影だけが消えたと言い残していた—。なぜ、影は消えたのか。そして、裏にうごめく悪の正体とは!根岸肥前守が、江戸の怪異を解き明かす、新「耳袋秘帖」シリーズ第三巻。

私は自分のサイト(ここね)の右側のところに、アマゾンでの「風野真知雄」の結果を新着順で表示するリンクを張ってありまして(他に2つありますけど)、頻繁に新刊情報を得ておるわけです。

今月は2冊出るんですよね。

で、こっち。 最初は「妖談しにん橋」としか表記されておらず、新しいシリーズかと思ってたんです。 んで届いたら耳袋秘帖シリーズじゃんね。 なんだかなぁって話ではあったようななかったような。

いきなり目に飛び込んできたのが「妖談しにん橋」で、ちゃんと見なかった私も悪いのですけど、これがどうしても「妖談にしん橋」に空目しちゃってるんです、いまだに。 あぁ、鰊漁とかして、舟とか出たりなんかして、江戸時代の話だろうけど江戸の話ではないだろうな・・・とか勝手に妄想を膨らませちゃったんですー。

そんな耳袋秘帖シリーズも、文春文庫に移ってはや3冊目。 まったりとした気分ですぐに読破しちゃいました。 今回も面白い。 これが一番いいシリーズかなぁ。 風野真知雄ってそもそもはずれが無いんですけどね。