その辺の問題

獣姦するならどの動物?毒物を食べたらどうなるの?フラれ続ける理由はなぜ?タブーって何?学生時代のらもさん、サラリーマン時代のらもさんは何してた? 好きな映画ベスト10&嫌いな映画ワースト3は?旅に行くならどこへ行く?昔読んだ本は何?…脳味噌を溶かしてしまう笑いが満載!中島らもといしいしんじが、その辺に転がる問題を語り尽くした爆笑対談エッセイ。

いしいしんじにうまく調教される中島らもの図、というがあったらまさにこれ。 中島らもがどんな投げ技寝技を決めようとも、軽く返してしまうし逆に切り替えしちゃう豪快さ。

この本は前にも読んだことがあるんですけど、引越しのどたばたとかでいくら探しても出てこず、結局古本で買い直したんです。 というのもこの本の中で中島らもが澁澤龍彦を語る、という超宇宙的なできごとがあって、それをどうしても読み直したくなったから。 武器としての読書、だなんて、時代を感じちゃう。 私なんかはトシが一回り以上違うので、読書を武器としてなんか定義していませんでした。 あくまで読書は読書。 だから澁澤龍彦作品はすっと入っていったもんです。

読んだけど、やっと今ごろになっておもしろいって思い始めた。若いころは、武器としての読書やろ。マンドラゴラがどうしたとか書いてあっても、役に立たんわけ。「何を、寝ぼけたことを言ってるんだろう」って、思ってた。

それにしても中島らもの発言部分、のっそり喋ってるんだなぁって容易に想像できちゃっていけないなぁ。