ホワイト・アルバム

当サイトとしてはベタなエントリーが続くような気がしますけど、当然こういうのも聴くんでありまして。

カオス状態の録音で結果2枚組になってしまったという乱暴なこのアイテム。 セッション的な要素もあり、ジャンルもゴチャゴチャとしていて、アルバムの印象は薄いです。 それよりも曲単位で記憶に残るタイプなのかも知れませんですね。

D1M2、D1M17、D2M3あたりのダウナーさ加減が好きで良く聴きますし、D2M2も好き。 昔はD2M6、D2M12が好きだったんだけど、20年も経てば好みも変わるんですねぇ。

兎に角音が良くなったんで、案外に別作品に聴こえちゃったりもするんですよね。 「あぁこういう曲だったんだぁ」とか「こういう楽器がこういう風に入ってるんだぁ」とか。 ベースの音もいいしなぁ。

4人のメンバーの個性と音楽観を結集した奇跡の大作。1968年11月22日発売(英)
“ビートルズが設立したアップル・レーベルからの第1弾アルバム。最初で最後の2枚組のオリジナル・アルバム。まっ白なジャケットから『ホワイト・アルバム』と呼ばれている。サイケデリック花盛りの当時としては、かえって新鮮である。チャック・ベリーの「バック・イン・ザ・U.S.A.」をパロディにしてビーチ・ボーイズ風コーラスを聴かせるオープニング・ナンバー、初めてスカのビートを取り入れたdisc-1(4)、室内音楽風のdisc-1(12)、イギリスのブルース・シーンをちゃかしたdisc- 2(2)、今もハード・ロック、ヘヴィメタ関係者がこぞってカヴァーするdisc-2(6)、ジョンとヨーコの前衛作品disc-2(12)、ストリングスとリンゴのヴォーカルがすばらしいララバイdisc-2(13)、などなど、内容は実にカラフルである。西洋音楽の歴史、と称されるほど幅広く、何でもありの盛りだくさんなアルバムだ。バラエティに富んだ内容で、前作のようなトータル性はないが、あえてカラーをつけるとすれば、ヒット曲路線のキャッチーなA面、アコースティックなB面、ロックンロールのC面、実験的なD面、と言うこともできるのではないか。(CDでは、オリジナル・アナログ盤のA,B面がdisc-1、C,D面がdisc-2に収録)曲が多いせいか、使用する楽器も多くて、曲調だけでなく音づくりも多彩である。パーカッションやサウンド・エフェクトの使用などで、新しい試みもいたるところで聴かれる。外部のミュージシャンの参加も、ぐっと増えた。disc-1(7)でリード・ギターを弾いているエリック・クラプトンは有名。その後もジョージをはじめとして長いつきあいになる。disc-2(1)ではヨーコ、リンダ、パティが、 disc-1(6)ではヨーコ、モーリンと、それぞれの夫人がコーラスとして参加している。チャートではもちろんナンバーワンに輝いたが、2枚組のものとしてはこれが初めてのことだった。イギリスでは予約だけで30万枚を越え、アメリカのビルボードではトップ100内に1年間もランク・インしていた。