アジアの逆襲 REMIX LIVE VERSION +THE MASTER OF SHIATSU 指圧王者

『アジアの逆襲 ~REMIX LIVE VERSION~』
人体改造と意識の拡大をテーマに描く本格SF映画。隔絶された超能力兵士養成施設で勃発する反乱を、全編を覆うノイズと廃墟感覚の中で、パンキッシュかつ スタイリッシュに描き切る本作は、『鉄男2/THE BODYHUMMER』(塚本晋也監督)や『AKIRA アキラ』(大友克洋監督)の先を行くサイバーパンク映画の急先鋒とも言える。今回リリースされるのは、デジタルリマスターの際に音響を100%入れ替え、 画面構成も再編集されたフィルムライブ用新バージョンである。

あー確かにモチーフ的にはAKIRAが踏襲しているよねぇと思った(鉄男っていうのは知らない)。

御殿場あたりなのだろうか、外界に出て終わる、という内容で、それまでは御殿場あたりなのだろうか、の地下なのだろうという設定かと思われる「施設」が舞台。 バンバンとイメージが投入され、途中SPKのDespairっぽい雰囲気の(雰囲気だけ)イメージも含まれており「おー!」と反応してしまう。

そんなサーバーパンク映画...なのだが、サーバーパンク映画も創世記は「施設」が随分と小汚かったんだなぁという感想が。 その後は思いっきりクリーンな環境である事が多く、「施設から見た外界」の汚さ、雑多さとの対比が強調されればされる程良い、的な向きもあったように思うけど、この作品での施設は埃っぽく、汗っぽい。 おまけにいうとコンピューターにはBASICが走っているようだ。

それにしても私は有薗芳記目当てで見たのがその実であり、その点でいえばご満足♪

『THE MASTER OF SHIATSU 指圧王者』
「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」で有名な浪越徳治郎をメインキャストに迎えた前衛的短編。都会の高層ビルの一室。優雅でエキセントリックな空間の中 で施される指圧は、女性を悶えさせ、やがて都市をもうねらせていく…。斬新なビジュアルイメージと実験精神溢れる映像手法で、幻覚的に変貌してゆく都市と 精神世界を表現する。全編にわたり、音響と音楽のみで繰りひろげられる夢幻的作品。特典映像では、美術の林田裕至による画コンテを収録。完成した本編映像 と見比べることで、より深く本作の世界を堪能できる。

この作品は全く知らず、浪越徳治郎が主演という事でかなりのキワ物路線なのかと、小市民的なのかと思ったのですがさにあらず。 確かにこれは前衛的。 指圧と世界がリンクし、現実がねじ曲がる様は一見の価値アリです。 短編。 あっちう間に終わります。