CARNAVAL

ZELDAの2nd(1983年)

1980年に結成した4人組(サヨコvo、サチホb、フキエg、アコdr)のガールズ・ニューウェイブ・バンド、ZELDAの2ndアルバム。プロデュースや編曲で白井良明が、作詞作曲で鈴木慶一が参加している。

暗黒ZELDAの最高傑作である2ndは、1曲目からロックやポップその他音楽のフィールドを大きく逸脱し、異様な世界観を示すのでありますが、歌詞にあるようにこれは明らかな東京原野であります。 日本フォノグラムからのリリースはここまでとなるのですけれども、そりゃこんな作品を出されたら放り出されちゃってもしかたないよなぁというアバンギャルドさ。

昔大好きで大好きで聴いておりましたけど、それでも今聴くとかなり格好良くて。 確か私がZELDAを知ったのはこの作品だったと思います。 テレビで見て、なんだこのバンド、って思って。

この作品からドラムとギターが替わって、サウンドがかなり様変わり。 楽曲的にも一気に20年代の雰囲気が濃厚となってワルツだタンゴだ複雑怪奇になってます。 っていうか傑作すぎて感想を述べるのが難しい。 1曲ごとに感想を書く事も出来ますけど、エントリーが終わらなくなってしまう...。

ただ言えるのは、東京原野と言いながらも圧倒的な閉鎖感がここにはあって、聴いた後に息苦しさが残る、というもの。 閉鎖されて抑圧されて、窒息しそうな感じなんですよね。 んで次の作品でかすかに「外に出る」と。 そういえばZELDAはゴスロリのハシリだったよなぁ。

「うめたて」 クレジットが「埋立地」になっているのでアルバム発売前と思われます。 ここでもボーカルがしっかりと「出遅れ」ますが、貴重な映像ですねぇ。

「サラブレッド – ソナタII」 サヨコさんがクラリネットを吹いてます。 カワイイ(84年だから20歳かぁ)。 ベースの音がブリブリゴリゴリしててスタジオ版と同じなのがすごい。

多分これを見てZELDAを知ったんだと思います。 話によるとこれ、83年との事。 土曜日の昼過ぎにテレビ東京かなんかで放映していたんじゃないかなぁ。 学校終わって帰宅してから昼飯食べながら見た記憶があるんですよね。

映画に登場したZELDA(役柄もZELDA)。 昔ビデオで見た事ありますけど、ZELDAが出るとこ以外はよく憶えていないんだよなぁ。 DVDも出ているみたいですねぇ。