MI・LUV・YU

ゼルダの高橋佐代子が単身ジャマイカに渡り,スライ&ロビーほか現地のミュージシャンと共に作り上げた1stソロ。小玉和文,朝本浩文 (R.J.W.),OTO,宮沢和史(THE#BOOM)らの解釈によるレゲエ・ナンバーに,サヨコのヴォーカルがよくハマっている。

ゼルダというバンドが好きだった。

今の若い人なんかにはわからないだろうけど、大昔はゼルダというバンドの存在は若者...一部の若者...に強烈なインパクトがあったんですよね。 宝島を愛読しているような一部の若者にね。

そんな私もその一人だったんですが、私よりもハマったのが私の妹で、やれ本だビデオだ買っちゃってねぇ。 私自身が妹の後追いをするようにハメになっちゃったりねぇ...懐かしいねぇ。 新宿のレコード屋に最初のソノシートが売られていた時、あんまりな値段に驚愕しつつも買えなくて残念な思いをしたのも懐かしい。

ところがどっこいCD棚を見ても今や、ゼルダの音源は1枚も無い。 どっかのタイミング...東京から引っ越してきた時?...でうっぱらっちゃったんです多分。 そん時は段ボールで何箱も何箱も放出しちゃって。 お金が無くてね、仕方なく。

ではありますが何故かこの高橋佐夜子のソロは棚にありましたんで、久しぶりに取り出して聴いているのであります。 上で書いたソノシートの値段にも驚いたんですが、このソロの値段にも驚いちゃう。 あんまりだ(笑)。

内容はレゲエで。 すごく簡単に書いちゃうと「レゲエ」って事になるんですけれども、今の人にいきなり聴かせるとそういう感想しか出てこないんじゃないかなぁ。 元ゼルダのファンとすると、他に色々感慨深いものがあります。

...だめだ、後はゼルダの話になってしまう。 っていうかCD全部買い直したい。

買い直す計画は一寸おいといて、こういう時は先ず、YouTubeだ。

ゼルダとなると、D.R.O.Pまでがゼルダだという向きが多いのではないかと思うのですけれども、当の本人...チホさんなんかは「ZELDAがもっともZELDAだったのは、レコードデビュー前80〜82年(チホさんからの手紙より)」という事になるんだそうだ。 もうねぇ、そう言われちゃうと身も蓋もなくなっちゃうんだよね(笑)。 今やファンの人達もいートシになってんで理解もありましょうが、当時これを見ちゃったらもう髪をかきむしっちゃうんじゃないかって。

ゼルダの1st後、日本電子工学院で行われたライブの模様。 1982年ってぇと高橋佐夜子さんは18歳ですよ。 衣装とかもすごい事になっちゃってて、オーバーグランドじゃないアイドル歌手みたいな状態ですが、明らかに何かが違い思わず見入ってしまいます。

この後ドラムとギターが代わって4人体制になり、名盤カルナヴァルを発表しちゃうんですが、バンドとして一気に成熟しちゃうんですよね。 成熟つったってニューウェーブバンドのそれなんだけど。 あわせてメジャーバンドなのにどんどんアングラ化していき、コアなファンが続出しちゃうのでありまして。 私が初めて聴いたのはカルナヴァルだったなぁ。 遊糸飛行なんて名曲ですねぇ。

空色帽子の日っていうアルバムも名盤。 かなりポップな内容になったので、一気に「普通の女の子」のファンが増えたんですよね。 ゼルダって知ってますか?空色帽子ってアルバム知ってますか?サヨコちゃんってカワイイですよねー!みたいな女の子が増えた。 後、コピーバンドも湧いてきた(笑)。 一方コアなファンさんからは「軟弱化した」とか「日和った」とか言われちゃったという。 ただ、名曲「無人号地・357 」がありますからね。 私が一番好きな曲であります。 上の動画は「時折の色彩」。

サヨコちゃんってカワイイですよねー!みたいな女の子が増えた頃、私は「アコさん素敵だなー」派でありました。 これ、「黄金の時間」ですね。

...こんなん、書き出したらおわんなくなっちゃう。

ということでDancingDays収録のアシュラ(恐らく現存する映像で最高の出来映え)をリンクしてこのエントリーを終わります−。