B-2 UNIT

ダブ的な手法を取り入れた、高度に実験的で過激な問題作、1980年作品。YMO活動中に発売された、坂本龍一の過激な問題作、オリジナルは80年発売。
POPMUSICのデニス・ポーヴェル、XTCのアンデイ・パートリッジ、大村憲司参加。ダブや、ミュージック・コラージュの手法を大胆に取り入れた、永遠の名作の1枚。

そうかダブ「的」な手法か。 そうかダブとは言ってないんだ。 そうだよなそうだよな。

というこの坂本龍一の初期のソロアルバム。 テクノポップの反動が過激に露呈されてしまった希有の名盤。 内容は全くポップじゃない...と当時は思ってたけど...今聴くとかなりポップ。 そんなに実験的でも過激でも無いように感じるのは、私は恐らくこれをLPで発売当時から聴いていたと思うんですけれどもその頃から今までの...30年近いフィルターが掛かったからなんでしょうなぁ。

とはいえ古臭くは無いのが不思議。 アンデイ・パートリッジが係わってるんだろうなぁという箇所は、Take Awayの臭いを感じさせ、多少ならずも時代を感じさせますけれども、それ以外は無時代的で少々不気味。 もう1曲目からなにやっちゃってんだかもう乱暴だなぁって。

ただ思うのは、音楽を破壊するのはいいんだけど、元となる音楽っていうのが音楽という概念を指しているのか、それとも具体的な楽曲を指しているのかで印象っていうのもは随分と違いますよね。 後者であればダブでありますけれど、そうじゃない、前者だからこそこの作品はダブ「的」だと言われるのでありましょうなぁ。

でも名盤。