レッツラゴン

考えてみれば私は男子が読む漫画というもの程読まず(昔の松本零士は覗く)、一体どういう少年時代を過ごしてきたんだと振り返る事がしばしばありますけれども、もうまず記憶がありません。 とにかく読まなかった。 っていうか漫画そのものを読まない方だったです。

どちらかと言えば女子向けの漫画を読んでおったのですが、そうというのも妹に「りぼん」を毎月買ってあげていたからなのかも知れません。 買い与えているうちに自分でも読み始め、いつの間にか深みにはまる...というシ※ブのようなパターンで(違)。

赤塚不二夫のレッツラゴンは、そんな私の中でも「読みたい度」の高い作品でありました。 正直、赤塚不二夫の他の作品は全然興味が無く、何故かレッツラゴンだけっていうのも不思議な話ですけれども、名作だ迷作だと聞き及んできたからなんでしょう。 もう勝手に名作の誉れを高くしてしまっていました。

そんななか、購入する次第となりましたが、たけーなープレミア付いちゃって。<アマゾン

それにしてもレッツラゴンは面白い。 シュールでもってギャグっていうのは、精神破壊の一歩手前のような気もしますけれど、なんとかバランスを保っているのが凄い。 学生くらいの年の子供が思いっきり影響されそうな直接的な展開は、頻繁に乱暴でもあり、寝技でねじ伏せんばかりの迫力が「ギャグ」として露出しております。

赤塚不二夫が本当に描きたかったというこのレッツラゴン。 今読んでも古臭くないのは奇跡ですらあります。