夏彦・七平の「十八番づくし」

復刻版なんだそうな。

舌鋒鋭いコラムと評論で名声を馳せた二人の男。かたや山本夏彦氏、かたや山本七平氏の二人が、十八番の博識を駆使して、森羅万象を取り上げて、軽妙洒脱な語りで縦横無尽に切って捨て、言いたい放題の限りを尽くした、面白くてためになる傑作対談集の復刻版。

っていうか両者を知らないと話にならないでしょうっていうのが読む前の感想で、正直あんまり知らなかったもんですから両者とも私は、それこそ読む前にネットであれこれ調べましたとさ。 そしたら、片方の人はそこそこに知ってた...っていうか未読の書籍が1冊、部屋に積んであった。 それにしても両者とも最早この世にはいないので、果たしてどういう経緯で復刻したのか、不思議なところ。

ではありますが、これが読んでみると一層不思議な事に、おもしろい。

元は「正論」に1981〜2年に掲載された対談集をまとめたものという。 1981年つったら二昔以上も前の事。 なのにそんなに時代を感じさせることもなく、すいすいと何の違和感もなく一気に読む進められてしまったです。

ただ、読了後にどんな内容だったか今ひとつ思い出せないところに名著の所以があるのか全然知りませんけれども、是非読んでおくべき1冊ではありますが、果たして新刊で買うべきかどうかは不明。