4 (Lipps, Inc.)

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Lipps, Inc. がミネアポリスのユニットだと今更知るに及んで、関係者というか歴代ボーカリストが Prince に収束していくのにやっとこさ合点がいったところですが、それにしても唯一のヒットとされている Funkytown を、というか 3 枚目までのアルバムを通して聴いてみると、聴き込んでみると、レコーディング風景の動画を見たうえで確信を得たようなものではありますけれども人力率が高いファンクなんだなぁって気付かされます。 やれボコーダー使ってみたりぶっといシンセの音を鳴らしてみても、エレクトロだとはされていても、ディスコに寄り過ぎだと言われても、根っこにグルーヴィーなファンクがあるから陳腐さはないんですよね。 だから 3 枚目までは、Cynthia Johnson 在籍時は安心して聴いていられるのですが、なにしろ 1st 以外は CD 化されていないもんですからどうしようもないんだよなぁ。

4th にして最終作となる 1983 年リリースの本作では、とうとう Cynthia Johnson が脱退してしまい、前作から録音に参加している Melanie Rosales と、後に Ta Mara となる Margie Cox が表看板になるんですね。 それにしてもミネソタっていうかミネアポリスに拘るみなさんですよね。

1983 年ですから。 Prince の 1999 が 1982 年で、Purple Rain が 1984 年ですから、だんだんにミネアポリス・サウンドが侵食していく頃合いでありまして、なんとか食い止めているようにも聴こえて興味深いところではありますが、明らかに前作までとは肌合いが変わってまして、悪くは決してないのですけれども Lipps, Inc. なのかな?ってい言われれば「違う」って返したほうが話がまとまりやすくなるんじゃないかっていうところ。 ですから Steven Greenberg がプロデュースした上記二人のシンガーによるアルバムだということにすると、収録曲の Obsessed がすごく映えて聴くことができます。 Lipps, Inc. のアルバムは、どれも私は好きだな。

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