インプレッションズの初代リード・シンガーとしても知られカーティス・メイフィールドと共にシカゴ・ソウルを代表するシンガー、ジェリー・バトラーが70年代ソウルの名アレンジャー、ジェリー・ピータースと手掛けたブラックスプロイテーション・ムーヴィー『MELINDA』のサウンドトラック。サンプルソースとしても人気の作品で、ミドルスクール定番ネタの「Speak the Truth to the People」、「Part III」、レア・グルーヴ人気の「Melinda Latino」等を収録。
Melinda という映画が日本で公開されているかどうかは知りませんが、ギャングの女に手を出して、その女が死んで「ブツ」の在処をギャングからどうこうあれこれしてっていう映画らしく、すっごく観たいんですけどー!な話でありますけど、ちょっとそれは置いといて。
そもそも双方ともに Jerry でよかったです。 もともとは Jerry Peters っていう稀代の天才作曲家を追ってまして、同年 1972 年にリリースされたという単独名義の Blueprint For Discovery というアルバムがどれだけすごくセンスの良いソウルアルバムかってぇのを舌足らずではありますが書こうとしていましたところ、これが LP 再発はおろか CD 化はおろか配信すらされていないっていうから世の中うまく行かない。 Discogs にアクセスして Jerry Peters の 1976 ~ 77 年に仕事っぷりを見てくださいって話ですよ。 Sharon Ridley の Changin’ を書いた人なんですよ? その人のソロ唯一作なんですよ? とまぁこうです。 いちおう If You Leave Me Now のリンクはしとくのでみなさん聴いてくださいね。
それはさておき Melinda のサントラ。 Jerry Butler との共作、というか Jerry Butler がメインになっているっぽいんですけど、だからこそそこここで聴けるんだと思いますし、なんしろバトラーあんがとさん、っていう話なんですが、それはそれこれはこれで、やっぱり Jerry Butler に歌わせれば文句のつけようがありませんし、サウンドもゴージャスだしコーラスも素晴らしいし、なんで詳細なクレジットがないのよっていうのだけが心残りではあります。 こういう裏方的な仕事は絶対に絶対に Jerry Peters ですよね。 そうに違いない。 そう信じて疑わない私です。