Herbie Mann & Fire Island (Herbie Mann & Fire Island)

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節操がないって書いちゃって案外後悔していたりはするんですが気を取り直して、その Featuring Cissy Houston な Surprises の次にリリースしたのが本作(1977 年リリース)。 Fire Island は Herbie Mann のバンドっていう体裁らしく、これ以降このフォーマットがないっていうのも彼らしいのですが、Arnold McCuller、Carmine L. Calabro, Jr. そして Googie Coppola っていうメンバー構成がまずすごい。 収録曲の殆どを提供しているのが Carmine L. Calabro, Jr. なので、実質全体の仕切りがこの人なんだと思わざるを得ないほどにがらっと音が変わっています。 ばりっばりのディスコでもって、ここに絡んでくる Arnold McCuller が素晴らしい。 下手な話 Arnold McCuller のボーカルアルバムにしちゃえばよかったのに、と思えるほどしっくりくるんですよね。

そして当サイト的にはやっぱり Air 〜 Googie And Tom Coppola の Googie Coppola であります。 もちろん Tom Coppola も全面的に参加しており、Herbie Mann のバックバンドとして活動していたというのが記録としても残っていたんだなぁって話です。

Googie And Tom Coppola があれだけメロウなアーバンソウルであったのに、Herbie Mann & Fire Island では一気にディスコに振り切っているのは勿論に Carmine L. Calabro, Jr. の楽曲と演奏、そして印象的な Arnold McCuller のボーカルが前提ではありますし、そこに鉄壁の構えで Googie And Tom Coppola がサポートしているわけで、バンマスに節操がなくても周りがしっかりと手綱を握っていれさえすればこんなに素晴らしいアルバムができるわけで、興味深い一例だとも言えましょう。

なんだかわからないアルバムジャケットなのが残念ですけど、内容はとてもいいです。 必聴と申し上げておきますです。

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