本作は、ハービー・マンが1976年に発表した、ダンサブルなサウンドが印象的な快作を国内初CD化。歌手ホイットニー・ヒューストンの母親シシー・ヒューストンのヴォーカルをフィーチャー。1974年の来日時に実現した小坂明子との共演「あなた」も収録。
先日(これを書いているのは 2024/10) Cissy Houston が亡くなって、その前に書き溜めしていた投稿にその旨を付記しつつ、そういえば Herbie Mann のアルバムに参加しているのがあったよなぁって思って調べたのがこれ。 クレジット的には Herbie Mann Featuring Cissy Houston ということになっていますけれど、ほんにフィーチャーしている、という程度で、まさか全曲で歌いまくっているということもないのですが、歌ってる曲が、というかCissy Houston の参加アルバムの中で一番いいんじゃないかっていうくらいに出来栄えがいいのも皮肉なもの。
悪く言ってしまえばいくらでも悪く言えちゃうので抑えに抑えつつ言いますと、Herbie Mann という人には節操がないように思えてなりません。 まぁラテンやディスコ・・・1978 年の Super Mann の周辺なんかは私は好きなんではありますけれども、それ以外の、例えばレゲエとか雅楽とか持ち出してきて、そればっかりのアルバムはおろか別のある部アンでも色んなところでスパイスよろしく振り掛けちゃうのがどうにもこうにもでありまして、そういう振る舞いは勿論!当然!本作にもあったりしてて。 っていうか初っ端からレゲエなんだもんなぁ。 そしてどういう経緯なのか知りませんけどどうして収録しちゃうかなぁっていうのが最後の曲で、いやこの曲にしたって歌い手さん(というか作曲家)にしたって嫌いではありませんけど、Herbie Mann の節操の無さが遺憾なく発揮されちゃう好サンプルにされちゃってなぁって私は思うんですよね。
そうなると先の Cissy Houston のボーカルにしたって、なんかオブラートに包まなくちゃならないのかなぁっていう気持ちになってしまうんですよね。 Herbie Mann のファンのみなさんごめんなさい。