シャラマーやウィスパーズ等、当時のソラー・レコードの大ヒット曲の数々を手がけた名プロデューサー、レオン・シルバースのグループ、ダイナスティーの3枚目となる人気作品。マッドリヴ他、数々のヒップホップ方面のDJミックスに収録される彼等の一番人気「Here I Am」を収録した問答無用の代表作が日本初CD化!
日本初CD化というのは 2019 年のことだそうで、それまで CD 化されていなかたのかといえばそんなことはありません。 日本で、っていう話です。 それはさておき Dynasty っていえばレビューにもあるとおり Shalamar だったり Whispers と同列に、実際には格下に扱われるグループなんではありますが、いや Whispers は同門だっていうだけで Solar 以前のほうがいいんでねぇか?とかそういうのはさておいて、Leon Sylvers がこれだけテコ入れ・・・1st や 2nd ではアルバムジャケットにおいて「あの第 4 の男は誰だ!」(バレバレだけど)とぷんぷん匂わせておきつつ、本作では堂々と、っていうか真ん中に立ってるじゃないのさ!っていうさ、そんな力の入れようなんですよね。 っていうか 5 人になってるし、とか、そんなんだったら裏ジャケ見たら卒倒するだろうがよ、とか、ツッコミどころ満載のたのしいグループなんですよ奥さん。
1st が 1979 年のリリースで、もうこの時点でずいぶんと軽薄な 80 年代サウンドの先駆けとなっているのがグループの特徴なんですが、恐ろしいことに 1981 年の本作(3rd)で完成の域に達しているんですよね。 ちなみに次作(1982 年リリース)でさらに軽薄さに拍車がかかるので、本作で完成したっていうのはたぶんそうなんだと思います。 Here I Am もいい感じですし、正直いえば Dynasty は本作だけ聴けばいいんじゃないかって。