In The Night (Cheryl Lynn)

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「ガット・トゥ・ビー・リアル」で鮮烈にデビューした歌姫の3作目。「ウーマン・ニーズ・ラヴ」のヒットで知られるシンガー/ギタリストのレイ・パーカーJr.がプロデュース。「シェイク・イット・アップ・トゥナイト」と「イン・ザ・ナイト」が、当時日本で流行していた“サーファー・ディスコ”を中心にヒットして、アルバムも好セールスを記録した。

そうなのよ、Cheryl Lynn というと Got To Be Real ですし、セルフタイトルで 1978 年リリースのデビュー作はベースが David Sheilds と Chuck Rainey なんだもんで悪いはずがないんですよ。 でもデビューが文字通り鮮烈過ぎて以降の活動がぼやけて見えそうなんですよね。

本作は 1981 年リリースの 3 枚目のアルバム。 なんか知らないけど日本でサーファー・ディスコっていうものが流行っていたってレビューに書いてあったんで調べてみたら、リスナー(というか踊る人)がファッションだけはサーファーっぽくしてたっていうだけのことで、音楽のジャンルの細分化されたものとはまっっっっったく違うんじゃないのさ。 なんなのよ。

ということでこの人の場合遅咲きのデビューが 1978 年で、それこそ Got To Be Real のイントロからの流れがブギーの先取りみたいなところがあってすっかり 80 年代っぽい印象があったんですけれども、本作を聴いてみますってぇとそんなに嫌味な感じではないんですよね。 むしろ 1st よりもずいぶん垢抜けたんじゃないかって思うくらいで、アルバムジャケットやオフィシャルビデオなんか見ちゃうとアレなんですが、うまいことまとめているのはやっぱり Ray Parker Jr. 様々っていうところなのかしらん。 私は本作が一番好きだな。

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