Cuban Soul – 18 Kilates (Cassiano)

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Brazilian boogie-funk gem of an album, originally released in 1976. Cassiano was a forerunner of soul music in Brazil.

1976 年リリースの 3rd。 このあと 4th のアルバムは(どの段階かはわからないけれども)制作中止となり、後に仕切り直して制作されたのが Cedo Ou Tarde (1991) なんですけど、もはや Cassiano のアルバムといっていいのか差し支えがありそうなくらいの内容(サウンド面も含める)であり、頂点とは本作だと言っても過言ではないかとは思います。

ブラジルのアーティストではありますけれども、出生地がどうのというのとはおそらく無関係ながらもそれっぽくなく、要するにサンバ度が妙に低くてソウルミュージックの濃さがやたらに目立ち、しかも妙に洗練されているんですよね。 ポルトガル語で歌われるソウル/ファンク、という印象で、これが聴きやすいから面白い。 歌い方も幾分 Stevie Wonder に(非常に良い意味で)影響されており、肺疾患がひどくならなければずっとこの歌声を聴けたであろうことは後々から見れば残念なこと。

ポップではあるけど時代に則してサイケ度が高くなったりもしつつも、同地人が頑なに守ったサンバへの忠誠をあまり感じさせずに欧米・・・特にアメリカの音楽に系統していく様はアルバムを重ねることに顕著になっていくのではありまして、本作で一応の完成を見た模様。 最近の当サイトの流れからいくとグルーヴィーな楽曲である Onda や De Bar Em Bar あたりが白眉といえますが、他の曲もいい。 アルバムとしても完成されているんです。 ブラジル人の音楽も奥が深いなぁ。

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