あぁジャケットがいい。 アルバムジャケットがすごくいい。 きっと当時見かけたら・・・1977 年だから小生小学生だからお金持っていなかったけどこの気持ちのまま借金してでも輸入レコード屋さんに駆けていくのだろうなぁ。
などと気持ちの悪い妄想を絡めつつで申し訳ないんですけど、フィラデルフィアのグループである Brenda & The Tabulations は最初の 2 枚のアルバムもいいんですよね(2nd のプロデュースは Van McCoy なのだそうだ)。 Brenda Payton がリードボーカルで他男性 3, 4 人のドゥワップっていうフォーマットで。 でもなんていうかどこにでもいそうなグループっていう印象は否めないんですよね。 収録曲もありがちなカバーですし、決して内容が悪いというのでもないのですが、当たり障りのない感じがどうにもこうにも。
Chocolate City というのは Casablanca のサブレーベルなのだろうか。 子会社ということらしいけど。 だもんで要するに Chocolate City / Casablanca からリリースされた本作は、男性コーラス隊がいなくなってしまって Brenda Payton のソロプロジェクトになってしまったらしく、かろうじて Pat Mercer そして Deborah Martin という女性二人がコーラスとして参加しているらしいです(Wikipedia より)。 で、フィリーの本領を発揮したのか本作は Sigma Sounds で録音され、プロデュースは Norman Harris が筆頭という、良くないワケがないだろうっていう内容なんですよね。 こう、ディスコなんだけどちょっと泥臭いっていうか垢抜けていない感じがとてもよろしいのですが、なにしろ抜きん出て良いのが A 面でして、ハズレなしで有名な Dionn Records の Gilda Woods がプロデュースしているんです。
特にいいのが、もう涙が出ちゃうくらいにいいのが A3 の Everybody’s Fool なんで、これだけでもいいから聴いていってあげてください。 ほんとうにお願いしますったら。 っていうかなんでこの曲の扱いが悪いんだろう。 なんでシングルの B 面に甘んじているんだろう、って、なんかしらんけどあたし怒ってるんですよ。
ちなみにこれを書いているのは 2024/09/19 なんですが、今日は半日くらいずっと Everybody’s Fool だけリピート再生しているくらい、この曲に入れ込んでしまいました。 いやぁこれ LP ほしいなぁ。 そして壁に飾りたいなぁ。
余談ですが Brenda Payton はこのアルバムの後、消息がつかめなくなるんですよね。