Morte De Um Poeta (Alcione)

 amazon | yodobashi 

作曲家 João Carlos の娘である Alcione は 1947 年ブラジルの北部にあるサンルイス生まれ。 詳しくは知らないんですけどアルバムデビューが 1975 年(シングルはその 2 年前らしい)ということでレコード歌手としては若干遅咲きであるものの、その後は Philips ~ RCA と渡り歩きながら年イチくらいのハイペースでアルバムを量産。

最近の当サイトの流れで行くのであれば 1982 年リリースの 9th である Vamos Arrepiar! に収録されている Mister Samba あたりがドンピシャなんでありますけれど、それだけで評価するのがもったいないくらいに初期のブラジル音楽・・・サンバを中心として、不思議に聴こえるのは北部特有のそれなのか・・・MPB のフィルターを通さない印象の直球のサウダージなサンバがおすすめ。 本作は 1976 年リリースの 2nd で、まだ初期衝動を保ったまま瑞々しく歌いきっているのが大変に好印象。 っていうかこの人は前述の Vamos Arrepiar! まで充実したアルバム内容なので恐れ入ります。 次代に流されずに自分のサンバを歌いきっているんですよね。 「あたしのサンバ」なのよ、ほっといて頂戴・・・とかいいそうな、なんか貫禄みたいなものもありますしね。 ちなみにその Vamos Arrepiar! からリリース元が RCA に移っているのですけれども、いよいよその次のアルバムで印象を異にしてしまうんですよね、残念なことに。

ということなので個人的には Alcione となりますと Vamos Arrepiar! までがオススメで、特に初期 2 枚は特別にオススメ。 余談ですけど 1st の最後に収録されている Samba Em Paz の作曲者を今回始めて知りました。 Caetano だったんですね。

追記:1978 年リリースの Alerta Geral では Zelão をとりあげていますね。

▶ More Streaming Media...