Nomadic (Adriana Evans)

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Mary Stallings の娘ということで鳴り物入りでデビューしたけれど、最初のアルバムリリース後に業界に失望したとかで次作となる本作のリリースまで 8 年だか沈黙を貫いたという Adriana Evans さん。 こと R&B ファンには今ひとつどころかかなり評判の悪かった本作を経て更に次作ではスタイルが戻ったという。 ということはいったい業界の何に失望したんだよっていう話でもあり、本作、つまり 2004 年リリースの 2nd であるところの Nmadic の立場が危ういのではありますけれども、どいういうわけか私は本作が一番好きです。 っていうか偶数作がいいんじゃないか説を唱えてもいいかもしれないけれど、そこまであれこれリリースしているわけでもなさそうだし、私にしたって全部そろえているわけではないので、唱えないでおきます。

私が 90 年代くらいから突如として沸き起こったネオソウルというかモダンな R&B のすべてが好きになれないのは、同時期のレゲエに通じるところがあるのかもしれないですけれど、なんというか「どれを聴いても同じ曲」に聴こえるからなんですよね。 同じような曲がたくさんたくさん詰め込まれたアルバム(レゲエでいうところのバージョンなのかといえばそうではない)をちょいちょい聴いてしまうことがありまして、曲数なんて半分でいいからもうちょっとメリハリ的なものをつけて欲しいよねーって思うんですよね。 同じような曲なのか、同じようなサウンドなのか、なんとも言えないけれどとにかく金太郎飴的なサウンドプロダクションでいいのかなぁって思ってしまって。

そういう意味で言えば R&B ファンには響かないのかも知れないけれど、本作 Nomadic であったり Walking With The Night (2010) なんかはずっと聴いていられるんですよね。 流しっぱなしにしても飽きないというか。

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