1977 年リリースの 10th である本作よりも、Willie Hutch だったらもっと前の、Fully Exposed (1973) とそのあたりのサントラがいいんじゃないか、って思う人。 そうですね、私もそうは思います。 ちなみにアマゾンでは本作と Making A Game Out Of Love (1985) の 2in1 になっているのはなんでなんだろうって思った私なんですが、この間に Whitfield Records からリリースされた 2 枚を挟んで、こっちの 2 枚は古巣の Motown からのリリースだったからなんですね。
正統派のソウルボーカリストの割にはアルバムジャケットにたびたびギターが出るなぁって思ってみたり、あの曲の作曲者(の中のひとり)だったとか、そもそもギタリストでもあったの?とか、要するにその人となりについてはほとんど気にしてこなかった私なんではありますが、そもそもがタイトなソウルであるのが好きなんですよ私。 それが先鋭化してくるのが本作の前のColor Her Sunshine (1976) あたりからで、本作で結実したなぁっていうところで愛聴しているわけですが、ここいらのアルバムって正式には CD 化されていないのかしら。 配信にもこのあたりがごそっと無いし。
タイトルなソウルでファンキーなところもあるんですが、ひょっとしたら AOR 沼にも片足突っ込んでいるんじゃないの?っていうくらいに洗練されていたりもし、時代が時代だけにディスコっぽさも滲んで出てきたりもしてて、この頃の Willie Hutch はとてもいいと思うんだけどなぁ。