
Toulouse はカナダはモントリオールの女性グループ。 元々は各々が地元でバックコーラスとして活動しており、1975 年に Toulouse として活動を開始したとのこと。 1976 年にセルフタイトルのアルバムでデビューするのですが、フランス語(モントリオールのあるケベック州はフランス語圏)で歌われているにも関わらずヒットし、ここがすごいのですがならばと英語詞で歌い直したアルバム Export を翌年リリースしたのだそうな。 その後お膝元の Magique から 2nd をリリースしたあと、CBS に移籍して 3rd を 1980 年のリリース。 ディスコの時代は終わっているため、どのくらい売れたかはわかりません。
そして本作のリリースを 1981 年にします。 彼女らの 4 枚目にして最後のアルバムとなった本作は、ディスコをかなぐり捨てて 80 年代っぽいポップスに寄っていったのですけれども、失敗作とみなされ CD 化されていません(正規のはなく、海賊盤で 3rd との 2in1 は存在する)。 よって配信にも上がっておらず、唯一 YouTube でなんとか聴くことができるのですが、私はこのアルバムが一番好き。 80 年代ポップスという括りをされていますが、存外に AOR 風味を見出すことができ、元々がコーラスチームなものですから非常にマッチしていますし、正直言えばディスコ期よりもまとまっているんですよね。 これで Robert Charlebois とのデュエットが最後になければよかったのに・・・と、とても残念に思います。