Ask Rufus (Rufus Featuring Chaka Khan)

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1977 年のリリース。 Rufus をディスコグラフィー的に捉えるのは私にとっては難題で、そもそも Rufus ってバンド名だけで語ってはいけない感が強く、じゃぁ Chaka Kahn の置きどころはというと各アルバムのクレジットによく表されているようにその場その場のやっつけ仕事のように見受けられます。 紅一点の実力派ボーカリストを(前任者の Paulette McWilliams が)据えた時点でその後の成功は約束されたようなもんで、バンド名だけよりも Featuring Chaka Kahn ってしてみたり with Chaka Kahn ってしてみたり、はたまた & Chaka ってなってみたりでややこしい。 だんだんにメンバーの一部との軋轢も生じてきたりなんかして、まさに「バンド崩壊あるある」です。

ということで Rufus っていいながらも Chaka Kahn 抜きのアルバムはさておいて(悪い内容では決してない)となると、どうしても Masterjam (1979) になるかと思います。 もはや Chaka Kahn with Rufus 状態になっているのは末期の当然としても、Quincy Jones のプロデュースでもってホーンの一部に Seawind Horns が参加していたり、ハンドクラップのためだけに(?)Brothers Johnson を参加させたりと、有終の美を飾らんとしたのかどうかは知りませんが、ちょっとすごいアルバムではあります。 、あくまでもバンドのボーカルっていう体で保とうとしている(誰が?)ギリギリのアルバム、つまり Rufus というバンド形態での最高のアルバムとなると本作を私は挙げたい猛烈に挙げたい。 もうアルバムジャケットで一目瞭然のパワーバランスでもあるようにこのレコーディングで軋轢がえらいことになってしまうし、その後のアルバムの出来が悪くなったかと言えばそんなことはなく、だいたいにおいて Rufus というバンドがすごいって言えるところではありまして、そのギリギリの線を綱渡りしていたんでしょうなぁ。

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