The Main Ingredient を脱退した Tony Silvester のソロプロジェクトが Tony Silvester & The New Ingredient で、Magic Touch は 1976 年に(RCA ではなく)Mercury からリリースされたこのプロジェクトの唯一作。
グループ時代のどっぷりソウルからちょっと離れ、このプロジェクトで聴くことができるのは随分とアーバンになったディスコであったりソウルであったり。 というのも Patrick Adams の介入が作曲であったり編曲であったりで強いからで、(Playboy) Bunnies の一人であった Sheila Richardson の喘ぎ声を大胆にフューチャーした Pazuzu にしたって「いかにも」な Patrick Adams っぷり。 どちらかといえば Patrick Adams のプロジェクトにメインボーカルとして Tony Silvester が(ところどころ)参加している、という体のほうが収まりがいいんじゃないかと思えるくらいで、全体的にみればそのアーバンさが見えてくるのではありますけど個々の方向性が一貫していないので散漫な印象を受けるかもしれません。 曲はそれぞれいいのにね。