冷蔵庫

SJ-W352F-S という型番のを買った。 シャープのやつ。

不思議なことに東京時代にどんな冷蔵庫を使っていたか記憶がない。 そもそも冷蔵庫を開けるということをした記憶すらない。 基本的に酒はサントリーのホワイトをラッパ飲みしていたんで、アテが必要なわけでもなし、冷蔵庫というか台所まで行く必要がなかったように思う。

長野県に引っ越して最初に一人暮らしをしたところでは、長いこと冷蔵庫がなかった。 理由は上で書いたとおりであり(銘柄はレッドになってはいた)、見るに見かねて亡くなった祖父のお古を親があてがってくれたものだが、それが恐ろしく小さなもので、なんだかんだとまともに使わなかったような気がする。 せいぜい生麺を入れたような。

そういうさまを見るに見かねて、っていうかだいたいが他力本願というか、そもそもこっちは求めてはいないもんで平気の平左なんではあるけれど、ともあれ見るに見かねた妻(当時はまだ結婚していなかった)が近所のエーデンに赴き、選んで買ったのがシャープの両開きのやつでした。 こっちはなんかやたらに大きく、天井に達するんじゃないかっていうくらい大きく、その割には使った覚えがない。 結局そうなんだ俺は。

このシャープの両開きを使うようになったのは、購入当時に住んでいた駒ヶ根市小町屋から伊那市桜町に引っ越してからであり、それだって狭い道を通って妙に大きい貸家の一番奥に置いた時点で、ここまで苦労したんだから使おうじゃないかって思ったのと、この家でもって妻と暮らすようになったこともあって、いやまだまだ暗黒時代ではあったけれどなにはともあれ使うようになったもんだ、冷蔵庫。

桜町から美篶に引っ越したときにはこの冷蔵庫を運び、美篶の家と今住んでいる秋葉町の家(妻の両親が住んでいた)とを交換こしようっていうときに、ようやく運搬を断念したもんで、あー冷蔵庫と洗濯機はそれぞれの家ののを使うってことにしたのかな、それからは妻の両親が使っていた三菱だったかどっかの冷蔵庫を使うようになりました。

ちなみに上記のシャープのはいまだ健在で、それよりも随分に後に購入した我が家にある三菱の冷蔵庫がこないだ異音を発するようになって、メンテナンスとかしてみたんだけど結局ダメで買い替えしようと考えたとき、問答無用でメーカーはシャープとなったのであります。 しかも両開きの。 っていうことは今、美篶にあるやつの後継機だねっていうことになって、ちょっと小さめのを買った次第でありますよ。

それが昨日(2020/11/13)届きまして、そうそうこれこれ、この両開きだよね、って。 ありがたい話です。 以前のに比べてちょっと小さいけど、うまく使っていこうと思ったのではありました。