はなれ瞽女おりん

美しい自然を背景に盲目の旅芸人・おりんと平太郎との愛を綴った純愛物語。大正11年、“はなれ瞽女”(=女旅芸人)である盲目の少女・おりんはシベリア戦争の脱走兵・平太郎と出会う。互いの過去を知らないままふたりはあてのない旅を続けるが…。

恥ずかしい話なのですが瞽女という職業について知らなかった私ではありますが、瞽女とは、三味線を手に流転する女性の旅芸人で、主に盲目の方が多かったのだそうな。 そんな瞽女のお話。 時代は大正。

...あ〜すいません、これも原田芳雄目当てで観ているんですけど。

しかし、それにしても主人公おりんを演ずる岩下志麻はどうなのよ。 この時(1977年)30代半ばだったとは思えない潤いがありまして、なんか逆に不気味だったりも正直はします。 が、これが全てだ、と書いてしまって良いのではにかという程に輝いています。 いやぁすげぇ。 原田芳雄が霞んでしまったぁぁぁぁ。

大正時代の話ということで、そんな雰囲気の場所を探して撮影したとのこと。 もう余程の場所じゃないかぎり(国や都道府県等で保護されていないかぎり)、今では残っていないでしょう。 そういった面で観るのもよろしいですし、個人的には善光寺さんにびっくりだったりで、案外こう...ロケーション的に身近な感じがしました。

なんつったって大正時代なんで古いっちゃ古いのですが、それは設定がそうなだけで、意外に映像も綺麗だし、映画作品としては古臭さをあまり感じませんので、ちょっとオススメしちゃったりもしますです。