音楽

Electric Version (New Pornographers, The)

New Pornographers は最初、このアルバムに入ってる Loose Translation という曲を、Tony Mansfield 率いる New Musik の関係のバンドなのかなって思って興味を持ち、いろいろ聴いてみると女性ボーカルである Neko Case 🐈 がいい、素敵だっていうことになって喜び勇んだわけですが、Wikipediaなんかを見てみると元メンバーだなんて書いてあって、でも去年だかに出た最新盤にもクレジットはされているし、どういうことなのかって話ですけどまぁいいか。

サニーサイド・ポップという、ジャンルというのかなんなのか、でも妙に言い当てているのが New Pornographers で、ロックはロックなんでしょうけどちょっと昔めでポップで、最新盤はちょっとあれだけど、デビュー作なんかもかなり聴いてて心地いい。

バンド自体がサイドユニットらしい。 それにしちゃクオリティ高いなぁ。

ニュー・ポルノグラファーのデビュー・アルバム『Mass Romantic』は伝説的な作品だった。豊かなサウンド、みんなで歌える歌謡性、レトロでポップなフックと、3拍子そろったキャッチーな曲が並び、完ぺきに近い仕上がりを見せていた。そして、どうやら道を踏み外すこともなく、このバンド――ズンパノのカール・ニューマン、デストロイヤーのダン・ベイハー、オルタナ・カントリーの女神ニーコ・ケイスらがメンバーとして参加――は、パワー・ポップの傑作を作り上げたのである。

『Electric Version』は、うれしいことに、前作と大きく変わってはいない。総タイムにあたる45分間、このアルバムの威力は一度も緩むことがない。まるでおいしい物を食べさせてもらう時のように、忘れがたいチューンの数々を心ゆくまで味わえる。それらの中には、プログレ、ニュー・ウェイヴ、ブリティッシュ・インヴェイジョンの残響が聴き取れるはずだ。歌詞はおバカで楽しいし、プロダクションはステレオ効果をフルに引き出してくれるし(ウィルコやフレーミング・リップスのもっとも上出来でアップビートなトラックと同様の感触)、ヴォーカルはメンバーが交代で担当しているので飽きがこない。アルバムが進むに従い、曲の質は上がっていく一方だ。中でも「Chump Change」、「Ballad of a Comeback Kid」、「July Jones」の3曲は際立っている。どうやら、このインディーズ系スーパー・グループは、後世に残るロックを生み出しつつあるようだ…それも、今という時代に。