音楽

Sharon (Sharon Forrester)

遂にこのラヴァーズ・ロックの大名作が甦ります…。
愛らしいジャケットも最高にキュートなラヴァーズ・ロックの金字塔。ジャマイカの女性シンガー、 シャロン・フォレスターが1974年に吹き込んだデビュー・アルバムにして、最高にスウィートでラブリー、そして聴く度に胸がキュンとなるような、感動的な名作がここに甦ります…。
ジャマイカはキングストン生まれの女性シンガー、 シャロン・フォレスターが1974年に吹き込んだデビュー作『シャロン』。幼い頃から聖歌隊で歌っていたと言う彼女が、Geoffrey Chungのプロデュースの元、楽曲の大半を英国で吹き込んだ(この時、ジャマイカのミュージシャン達がストの真っ最中だった為、ジャマイカで録音出来なかったと言う、ウソのような逸話もあります)のが本作です。初々しさの残る彼女のキュートすぎる歌声が何と言っても本作の魅力を永遠の物に仕立てていますが、まるで土臭さを感じさせないシャープなリズム、エレピを交えて聴かせるバックの洗練された演奏、大規模なオーケストラやホーン隊をFt.したゴージャスなアレンジ、選曲のセンスも抜群で、何より、全編を貫く胸を締めつけるような極上の“甘酸っぱさ”が、本作の真骨頂と言えるでしょう。
黄昏時を思わせるような、穏やかな空気感が絶品な出だしのホーンが心に響くオープニング曲「01. フィッチ・クラフト・イズ・ウィッチクラフト?」から本作が醸し出す圧倒的な雰囲気の良さが伝わりますが、抑制の効いたメロウな「02. ホーリー」、泣きのシンセサイザーのフレーズが病み付きになる「04. ファニー」、切なさに溢れたフィーリングが絶品のシャロンのオリジナル曲「05. クロス・マイ・ロンリー・ボディ」、夜中のムードを醸し出す「08. ディス・マスカレード」など、収められた全9曲はいずれも非の打ち所の無い素晴らしいナンバーばかりです。が、やはり本作の“甘酸っぱさ”を永遠のものにしているのは、涙無くしては聴けない「03. プット・ア・リトル・アブ・アウェイ」、「07. ドント・レット・ミー・ビー・ロンリー・トゥナイト」、「09. シリー、ワズント・アイ?」(ジャマイカ録音)の3曲でしょう。何度聴いても素晴らしい。聴けば聴くほどにその感動が伝わる。そんな奇跡の名曲達がここに秘かに収められています。

…というアルバムです。 と締めてしまっていいくらいの紹介文。

Sharon Forrester はラバーズロックの金字塔と言われてますけど、変な話「その割にはジャマイカ出身」で(オビに「ジャマイカの妖精」と書かれているのがオビらしくて好印象)、この1974年にリリースされた1stの後、なんと1995年に This Time という2ndをリリースしているのだそうな。

「その割にはジャマイカ出身」だけどラバーズロックの代表作なのは、これがイギリスで録音されたことに起因するのではないでしょうか。 若々しいというよりも少女じゃないかってくらいのボーカルはラバーズロックに欠かせない要素ですが、バックの演奏が実にそつなく、1974年ということもあり過度にレゲエレゲエしていないのもいいです。

ラストに収められ、これはジャマイカ録音だということでそのレゲエ感やかえってラバーズロック度が非常に高い Silly Wasn’t I? が私は好きです。