ぼくたちの七〇年代

1979年12月2日、植草甚一が死んだ。そのとき、ぼくたちの七〇年代が終った。幻の雑誌『ワンダーランド』から『宝島』へ。テレビ番組『笑ってる場合ですよ』から『今夜は最高!』へ。植草甚一をはじめ、林家三平、由利徹、赤塚不二夫、滝大作、浅井慎平、山下洋輔、タモリ、景山民夫、所ジョージたちと仕事をし、真剣に遊んだ、おかしくも混沌とした日々がよみがえる。コピーライター、雑誌編集者、放送作家、演出家として、七〇年代サブカルチャーの生まれる現場にいた著者の回想。

宝島は15歳の時から読み始めたけど、それは80年代半ばで、ちょうと人気が出てきたころなんじゃないかと思う。 そもそもは私が古紙業者でバイトをしていて、そこに出たゴタの中から見つけたのがジョンレノンの人形が表紙の号で、ロックの特集のやつ。 その後手放して、また買い直した程だったんだけど、今どこにあるかわかんない。 でもそれから宝島は随分と後まで・・・つっても80年代まで・・・買ったなぁ。

だので、この著者が宝島を立ち上げた頃とは全くリンクしておらず、ワンダーランドっていうのは一度でいいから読んでみたいとは思ってたけど、思って終わってしまって幾久しいのでありました。

ただ、特段宝島について掘り下げて知りたかったのではなくて、なんとなく手にとって読んだだけなんですよね。 そしたらこの人、タモリにすごーく近い人だったそうじゃないですか。 レイバン掛けさせたのもこの人だとか。 ふえぇぇ。 タモリのレコードのプロデュースをしたとかなんとか。 ふぇぇぇ。

「ぼくたちの七〇年代」というか「ぼくの七〇年代」って内容でありまして、80年代に入ったところで話は終わる。 あの80年代である。 そこまでの回願でよかったのではないだろうか。

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