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山岡鉄舟

delicious はてな この記事をクリップ! | 2008年03月08日17:53 | 編集

山岡鉄舟.

「生命も、名も、金もいらぬ始末に困る人なり」。西郷隆盛を感嘆させ、江戸無血開城を実現させた山岡鉄舟。無私無欲を究め、多士済々の幕末で特異の輝きを放った男の生涯を力強い筆致で辿る異色人物伝。

 子母沢寛の「逃げ水」を読んだおり、主人公である高橋泥舟よりも脇役であるところの山岡鉄舟のキャラが光っているのに興味を引かれ、不躾にもこう書いてしまいました。

確かに義に生きた高橋泥舟ではありましたのでしょうが、読み物としてはキャラが立っていませんでして、読み応えに物足りなさを感じました。 それよりも今、山岡鉄舟の小説が読みたいです。

書いちゃってからちょっぴり後悔しちゃったりなんかしてね。 まぁそれはいいとして、この時から山岡鉄舟を主人公とした読み物を読みたいなぁと思い始めた訳です。

そしたらあったのがこの本。 小説じゃなくて人物伝。

驚愕の(つっても酒に関する)エピソードには目を見張るものがありまくりやがりで面白いのですが、それ以外の部分についてはあんまり印象強くなく、何となく読了しちゃったんです。

ただ、これは人物伝なんで。 小説じゃないんで。 小説であれば虚実織り交ぜて結果面白い話にするのがゴールだけど、伝記なんていうものはそうじゃだめですものね。 実際問題はそんなにね、奇抜な事はないですよね。 奇人変人でもない限り。

と、そういう見方をすれば、この人物伝は面白く読めるんです。 が、山岡鉄舟の事だけを知りたい、とか、幕末の人の人物伝で最初に読むのが山岡鉄舟のそれ、とか、そういう向きにはどうかと思います。 やっぱり西郷が居、勝が居、みたいな相関を重視しないとどうしても山岡鉄舟のキャラは立ちませんし、そもそも読んでてつまんないと思います。

江戸城無血開城の立て役者が山岡鉄舟だという認識の前に、「誰と誰がどうなって無血開城になったの?」程度の認識だと、一寸読むのが辛いんじゃないかなぁ。




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