若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
1972年の「あさま山荘」事件や12人の「粛清」で日本を震撼させた連合赤軍。その連合赤軍の軌跡を描いた映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(若松孝二監督、2008年ベルリン国際映画祭で国際芸術映画評論連盟賞・最優秀アジア映画祭賞を受賞)の公式ガイドブック。元幹部の獄中からの手紙や元メンバーの発言のほか、「1960→1972 連合赤軍全記録」、撮影日記、出演者のメッセージ、音楽を担当したジム・オルークのインタビュー、雨宮処凜、鈴木邦男、森達也氏たちの寄稿を掲載。
映画を未だ観ていない。 来月東京へ行く用事があるので、その時に観ようかとは思っているのですけれども、現段階では未だ観ていない。 ただ、なんだかなんだでヲチャだったんで、絶対に観るっていう事だけは決めています。
という事で観ていないんで、いくら公式ガイドブックを買って読了したからと言ったって、映画の感想が言える訳でもなく、もうどうしようもなくこの中途半端な感じが今はヤ。
でもそれでも読んだは読んだ。
読み終わって感じたのは、これは映画を観終わってから読み始めるべきものだったのではないか、というものです。 私自身以前はあれこれと連合赤軍の資料を集め、眩暈がするくらいの内容であった(これまでの)映画にガッカリし、それらを通して毎回いたたまれない気持ちになったのは事実で、その位に深層心理を抉るような事件でありましたから、それは公式ガイドブックとされた本書を読むだけでも甦ってくる訳でありまして、映画を観るのが怖くなってきちゃったっていう。
事件が事件であり、もう随分と昔の話(アカネさん産まれていないですし)なので、この公式ガイドブックの体裁としては、歴史資料を再読させようと言うハラがあるようです。 ので、映画についての内容は「案外少ない」という感じ。
それにしても当事者...と書くと限定されすぎちゃうので...当時の新左翼な人達の論調っていうのは今でも健在みたいで、全然現実感が無いトコが興味深い。 時期を隠せば1972年のモノなのか2007年のものなのか判らなくなる位。 こう、頭の中だけから捻くりだすような非現実感とか、自分の論調の根幹は相手の否定だと言わんばかりの自己優位性たっぷりさとか、読んでいて苦笑せざるを得ませんし、こりゃ新左翼の総括っていうのは無理だよな、とか、革命は起こらなくて良かったな、とか結論づけられてしまいます。
ただその中でも映画には期待しています。 若松孝二という、左翼系に極く近い存在でありながら、それでも一歩引いた傍観的な立場である映画監督が撮った連合赤軍の映画。 これは期待しない訳にはいきません。




