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アイドルたち

delicious はてな この記事をクリップ! | 2008年01月13日19:25 | 編集

アイドルたち.

 前々からすげぇ気になっていたんだけど、なかなか観る機会に巡り合えず、やっとこさ今日観たら、観終わった後の絶望感がなんともはやで。

フレンチポップとアバンギャルドなファッションで、体制的な社会に不満を持つ若者たちを熱狂させた60年代フレンチヴィンテージシネマ。パリのとあるライブ会場でアイドルユニット結成の記者会見が開かれるが、アイドルたちの暴走で会場は混乱に陥る。

もう凄い映画ではあります。 なんつったってファッションがもう、全部が全部カッコイイ&カワイイの連続で、それだけ目当てに観るのも吉っていう感じ。 だし、もっと言えばそれ以外は観るべき点が全部が全部、無いっていう。

ただこれは演者というかアイドルの3人さんの歌がマズくなければ全部精算される事なんじゃないでしょうか。 そう言えてしまう位にお粗末な歌唱です。 これが映画をブチ壊しにしています。

映画である必要があったのだろうか、とさえ言える程。

...さて、以上が一般的なこの映画の評であろうかと思いますが、以下は当サイト的な評。

アイドルという存在の商業的価値と、御都合主義的な利用方法についての痛烈な風刺をこの映画では展開しており、また、60年代後半のフランスという事で革命的妙竹林さが爆発をしている怪作ではあります。

しかしながらファッションについては、ジジさんのバンバン衣装を変えるシーンの他には特に見るべき点も無く、オシャレな映画かどうかであると厳しいところがあります。 且つ、呼び名が「狂乱ジジ」である以上、キュートさよりも暴走振りがメインとなってしまうので、逆にこれがファッション云々を感じさせない結果となったんではなかろうかとも思うんです。

後のファッションについては、その現実的なエピゴーネンをヒデキとかヒロミとかが受け持っているのだろうと簡単に片付けてしまえる程、決してオシャレな映画では無いと思うところです。

ジジさんの冠は「狂乱」ですが、他の2人のアイドルさんだって充分に狂乱でありますし、歌声は大したものだし(パンク、とも言える)、アクションは正気とは思えない、見ていて痛々しい程のダサさであります。

ただ、そういう映画なのだと思ってしまえばこんなに素晴らしい出来栄えのバカ映画はありません。 60年代フランスで、5月革命と明確にリンクした、存在自体がサイケ...それもトロトロのサイケっぷりであれば、これは貴重な「資料」とも言えるでしょう。

観終わって絶望的に腰砕けになってしまった私ではありますけれども、損したとは思いません。 が、みなさんにオススメする訳にもいかないなぁ(笑)。




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