Empyrean Isles
最近車で聴きまくっている1枚(実はあんまりiPodは活躍してません)。 かなりな爆音で車中は埋め尽くされています。
さて。
ローカルなバーでの定番の1枚、っていう評価をこないだ頂きまして。
こないだとあるバーで呑んでたら、このCDの中の1曲であります「One Finger Snap」が掛かりまして、かなりウンザリした知人が発した科白が「ローカルなバーでの定番の1枚」だったんです。
彼曰く、
これが掛かったんだったら別の店にすっぺかね?
という事で取り敢えず外に出たは良いけど、なにせローカルなもんで「次の店」っていうのが無いとか或いは遠いとか、そんな感じだったんで散会しちゃった責任を痛切に感じつつ、俺が悪い訳ではないんだけんども思い出深い話なんで書いてみました。
確かにそりゃそうだと私も思うんです。
この1枚は衝撃的なそれで、名盤の誉れも高いもんだと私は思いますけれども、同席系で聴く音楽じゃないんで是非ともローカルなバーではこれをNGCDにして欲しいと思うんだよなぁ。
「あ〜また『One Finger Snap(続くところEmpyrean Isles全曲!)』かー!」って、本当はローカルなバーじゃなくてもそうじゃないのかな。
ただ、CDとしては凄い。 一度聴いて欲しい(ローカルなバーに行かない方へ)
ピアニスト兼作曲家ハービー・ハンコックのキャリアは実に長く多岐にわたるが、彼はアーティストとしてはもちろん商業的にも成功を収めてきた。ただ両方同時にということはあまりなかったが。彼のアーティストとしてのピークは、初期の衝撃的なブルーノートからの2作、『Maiden Voyage』と知名度はやや落ちるが『Empyrean Isles』であると思っているファンが多いようだ。1964年録音の『Empyrean Isles』は先に発表されただけでなく、内容も過激だ。ハンコック・カルテットは今作で、フレディ・ハバードがいつものトランペットに替えてコルネットを担当、洗練されていながらより暖かいサウンドを披露している。ジャズには欠かせないサックスは抜きで、ほとんど各パートむき出しのバンド・サウンドになっており、シングル・ホーンという編成が、ハンコックのムードたっぷりの曲調と即興の境目をぼかしている。このグループは特に「間」を意識し、ハンコックとドラマーのトニー・ウィリアムスは担当パートの通常の役割を逸脱し、ハバードを粋で難解なインタープレイに巻き込んでいる。その一方、ベースのロン・カーターが演奏の舵取りを行っている。ハバードは時折輝くような、アイデアにあふれた演奏で呼応しており、その流れるようなプレイは、ジョン・コルトレーンやオーネット・コールマン、エリック・ドルフィーといったミュージシャンとのアバンギャルドなコラボレーションで培われたものだろう。爽やかな「Oliloqui Valley」からファンキーな「Cantaloupe Island」、そして不協和音連発の長編「Egg」に至るまで、今作は60年代中期のブルーノートに台頭してきたスタイルを象徴する最も重要な1枚。統制とリスクのバランスに挑戦した意欲作であり、ハバードのプレイもモダン・ジャズ史に輝く出来。




