色の道商売往来―平身傾聴裏街道戦後史
もう一冊あるんだけど、それは「あわせて買いたい」にありますので忘れずに。 というのも元々は1972年に出た「陰学探検」っていう書籍の文庫化で、文庫にするにあたって分冊されたから、という訳。
米兵の防波堤となった女たち。夜の蝶。ポン引き。アジアの色町を股にかけた末にガード下に立った女。ブルーフィルム屋一代、SM稼業ご一同、スワッピング稼業の方々、特殊浴場の方々…昭和の色の道ご商売人たちの話を、稀代の聞き手・小沢昭一が、平身低頭しつつ微に入り細をうがって聞き出し、同行した永六輔がまとめた。上巻は「色の道商売往来」。その道のプロの話の、深さよ。
戦後のこういう、裏社会と申しましょうか表立たない面の方の社会とでも申しましょうか...は勿論学校では教えてくれず、さてさて教えてくれる人なんざいるわせず、そもそも知りたいと思う人は少ないのかも知れないけれども私はとても知りたいので、小沢昭一の活動は非常に資料的価値の高いものを築き上げたものだと感服しきりなんでありますです。
元の書籍が1972年の刊行で、インタビューはその2,3年前っていうから、丁度私が生まれた頃なんじゃないだろうか。 そんな当時の貴重なインタビュー集。 こんなの、今じゃぁやろうにもやれませんよね。
それにしても小沢昭一のホメ上手、訊き上手、受け上手は、これぞ芸といった感じ。 文章になってもテンポ良く読めてしまうのは、いやはやこれは芸だわ。





