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太陽

delicious はてな この記事をクリップ! | 2007年05月04日14:04 | 編集

太陽.

 周りですごく話題になっていたんだけれども、色々あってなかなか観れずじまいであったこの作品を、やっとこさ観ましたです。

彼の名前は、昭和天皇、ヒロヒト。1945年8月。その時、彼は庭師のように質素な身なりをしていた。宮殿はすでに焼け落ち、天皇は地下の待避壕か唯一被災を免れた石造りの生物研究所で暮らしていた。人は、彼を神の子孫だと言ったが、天皇は「私の体は君たちと変わらない」と言った。戦況は緊迫していたが、彼は戦争を止めることができなかった。その苦悩は悪夢に姿を変え、午睡の天皇に襲い掛かる。 うなされるように目を覚ます天皇の孤独。彼は「私は誰からも愛されない」と呟き、遠く離れて暮らす皇后と皇太子たちのアルバムに唇を寄せた。日本はまだ闇の中にある。やがて連合国占領軍総司令官ダグラス・マッカーサーとの会見の日が訪れる。彼はひとつの決意を胸に秘めていた・・・。

考えてみたら、動いている天皇をリアルで観たのは昭和天皇と今上天皇だけで、挙動と言う側面から天皇をあまりに知らない事に驚いたものです。 勿論、天皇というのはコピー製品ではないので、一人一人(俗な言い方をすれば)キャラが違うのでありまして、今上天皇は案外クセの無いキャラなれど、昭和天皇はすごくクセの有るキャラで、親子でもこう違うのか、等と、歴史を踏まえて思ってみると、なんと興味深い事だろう...。と思う訳です。

昭和天皇という非常に個性的な人間を演ずるのであれば、誰が、どんな風に演ずるのかとても期待にも似た興味をそそられるところでしたが、イッセー尾形となれば、妙に納得してしまったところ。 そもそもの風貌が案外似ているし、特徴を掴むのがとても上手なイッセー尾形。 やもすればやりすぎてしまうんじゃないかという気持ちにもさせられまして、それだけ昭和天皇を演ずるのが危ないのではないかとされる風潮のおかしさと違和感を、残念に思う次第です。

果たして映画を観終わって。

非常にどんよりと、しかも流れが意外にさらさらしている不思議な映像美に圧倒され、また、圧倒されるのであれば全編を覆い尽くす重たい空気もそれで、観ている間中ずっと鳥肌が立つ思いでした。

イッセー尾形の演技も、取り憑かれたのではないかと思えるほどの迫真さで、「あ、そう」が口から発せられる時の不気味にも感じられるところは、研究というか努力の賜物なんだろうなぁ、って。




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