イーオン・フラックス
品種改良によって発生したウィルスにより、人類の99%が死滅した2415年の世界。だが生き残った500万人の人類は、汚染された外界とは壁で隔てられた都市ブレーニャで圧制されながら暮らしていた。そんな政府に抵抗する反政府組織“モニカン”。そんな“モニカン”のひとり、イーオン・フラックスはブレーニャの支配階級の暗殺を命じられる…。
近未来。 科学都市。 全体主義。 レジスタンス。 これはSFアクション映画にとってなくてはならないモチーフの類いでありまして、これらを外さなければ取り敢えずオッケーな風でもあります。
その点この映画はオッケー。
でもただそこまでで、後はB級らしい雰囲気に満ちあふれた、私が最も大好きな映画であります。 そう、上記モチーフ群は、先ずはB級SF映画としての踏み絵でもあるんです。 整理されているようで分裂症的な街や人々のデザイン。 反政府組織という安易な位置。 それらが「SFアクション映画だから」という半ば強引なセオリーに則り、逸脱の限りを尽くすと言う、素晴らしい以外の何物でも無い映画でありました。
が、惜しむらくは、逸脱は常識的な部分に留まり、こっちが立ち上がってまで「ぉぃぉぃ〜!」って突っ込めそうなヤケクソ感のようなものが希薄であった点です。 残念ですが、この映画はB級にもなれない中途半端な場所に佇む映画になってしまったのではないでしょうか。






