嫌われ松子の一生
教師からソープ嬢、犯罪者、孤独な生活…と落ちていく松子の人生。特殊メイクで超デブ姿も披露する中谷美紀を中心に、ゲスト出演の脇役に至るまで俳優たちが個性を出しきっている。困ったときに見せる松子の「ヘンな顔」など原作にはないユーモアも映像ならではだろう。映画というものは、どんな傑作でも2時間観ていれば多少疲れてくるものだが、本作はいつまでも観続けたいと思わせる飽きのこない作り。日本映画の可能性を示す傑作だ。
映画そのものの肌触りは「下妻物語」と何ら変わるところは無く、中島哲也のお家芸といったところで、「あぁいうのは下妻物語だけで充分だわ」という気持ちの方には一切おすすめできない位の、お家芸さ。 やたらにクレーンを使い、スピーディーでケバケバしくてごってりと油っぽい映像は、私のような年寄りには何度も観られないものですけれど、面白いと思います。 それほどストーリーを壊すでもありませんし。
ただ下妻物語の筋を変えただけとも言えてしまうので、見た目の印象だけを言えば底の浅さを否定する事は出来ず、損した映画だとは思いました。
それはさておき、いきなり足立区だというのは、足立区出身者としては目を見張ってしまったところであり、且つあの日ノ出町っていうのところがニクいところです。 無論ストーリー上、日ノ出町なのはわかりますけれども、地元者ならば「ははぁん」と頷いてしまうもう一つの「意味」が見え隠れしており、とてもとても興味深い。 思わず原作を読みたくなってしまいました。
でも丁度私、一条さゆりの本を読もうと思っていたところなんですよね。






