ゆらめき IN THE AIR
フィッシュマンズ最後の曲はシングルで発売されたこの「ゆらめき IN THE AIR」。 アマゾンのタイムスタンプを見ると「1998/12/2」とあり、もう8年も前の事になるのか、と感慨深いものがあります。ふとこの曲が聴きたくなって、それ以来ヘビーローテーションでありました。
公式バイオグラフィーを読むと、ワイキキビーチ(プライベートスタジオ)を引き払ったのが1998年初頭らしい。 7月にこの曲の制作に入るも、ZAKとのパートナーシップは終わりをみせた後で、純然にフィッシュマンズだけで録音された最後の新曲だったようです。 そしてこの曲の発売に合わせて行われたツアーが例の「男達の別れ」であったと。
そういう背景を垣間見ると、この曲の何と申しますか「この世では無い感」みたいなものが、余りに切実過ぎて涙を誘います。 名作「空中キャンプ」に引っ掛けているように思われるタイトルが、この頃のフィッシュマンズの在り方であり、かつ、「空中キャンプ」から行われた音楽の深部への探求が、「ゆらめき IN THE AIR」において底ではなくてそれを「突き抜けて」しまったようにも思われます。 突き抜けてしまい、何も無い世界に居る寂しさであったり、空虚感であったり。 しかしそれでも「君が今日も消えてなけりゃいいな」と歌う。 ただ、その歌っている佐藤自身はどうなのか。 消えてしまいそうであったし、事実、シングル発表から間も無くして死去してしまったのは、勿論偶然ではあったろうけど、出来過ぎの話じゃないでしょうか。
「男達の別れ」でライブ演奏されたテイクも聴き物であります。






