ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT
人気カーアクション・シリーズの第3弾は、東京が舞台。カリフォルニアの高校生ショーンが暴走事故を起こし、少年院送りになる代わりに、軍人の父が住む日本へ行くことになる。東京都心での狭い道や立体パーキング、急カーブの山道で繰り広げられるドリフト走行のレースは、過去2作とは違う緊密なスペクタクル感を生み出した。レースシーンは日本でのロケに、セットでの撮影、CGを合成。渋谷のスクランブル交差点で大爆発が起こるなど、“ありえない”状況が無理なく映像化されている。
というか、この説明の後にとんでもない事が記されている。 「これまでのシリーズが、どちらかと言えばカーアクション・ファン向けだったが、この3作目は娯楽作として、とくに日本でより多くの層にアピールする作りになった。」というものです。 「とくに日本でより多くの層にアピールする作りになった」って何だろう。 非常に不可解ですらあります。
しかしそれは、観てみればわかる、というもの。
また、これに続く散々たるカスタマーレビューも必読です。
多分私ほど車に興味の無い男というのは居ないだろうと自分で思う程でありまして、乗りやすければなんでもいいやって感じでもあり、スピード狂でもカスタマイズ狂でもなく、エンジンの唸りやタイヤの軋み等の音にも全然全然興味がなく、逆にうるさいと単純に思うほどであります。 車は静かで乗りやすく、燃費が良ければ良く、それ以外は不要だ、とすら言い切ってしまっていいです。 という位。
しかし何故かこの「ワイルド・スピード」は全部観てしまってます。 ファンだと申し上げてもいいくらい、いや、ファンだったと申し上げておこうか。
兎に角この3作目は、これまでの内容を全く無視してくれたお陰で「とくに日本でより多くの層にアピールする作りになった」内容になったのかも知れないけれども(それすら非常に疑問だけれども)、観終わって感じたのは、この作品は「ワイルド・スピード」ではなく、「ワイルド・スピード」という名前の冠しては絶対にいけないものだという事です。
恐らく、日本のカーマニアさん達には感涙モノの内容なのかも知れませんし、事実結構なレンタル率なんだそうです。 が、映画としては全く今一つで、早い話が駄作ですらあり、世の中は駄作を好んでレンタル率上げるような気勢になっている事を私は笑っておるところです。
というのも、私は非常にB級C級の映画作品が大好きで、このワイルド・スピードの3作目はこれ以上の勘違いなC級作品はないってところで、映画史上に燦然と輝くところだからです。 全く、全く素晴らしいC級作品です。 「とくに日本でより多くの層にアピールする作りになった」C級作品だと言い切ってしまおうか。
そもそもに、設定が明らかになった時点で内容が知れてしまうのはC級作品のお約束です。 私のように「とくに日本でより多くの層にアピールする作りになった」C級作品を好んでチェックしてしまうような輩には、舞台=日本、っていうのと、ワイルド・スピードの1作目から2作目へのテンションの下がり方から判断して、これは紛れもなくC級作品として仕上がっているのだろうと確信しておりました。
絶対に間違った日本観が描かれた娯楽作品になるのだろうと(笑)。
そしたらその通りで、やややややややもすれば期待以上のズッコケ感。 土屋圭一と妻夫木聡そして柴田理恵など「豪華な」ゲストがしょぼく、花を添えます。 もう全然日本じゃない日本がとどめを刺して、その隙間にチューンされまくった怪物級の車が走っているという、もう文句無しの素晴らしい作品なんだよ!
2006年も暮だってのに、私はこんなC級作品を観られて幸せです。



