ブラジル70
タンバ・トリオのリーダー&ピアニスト、ルイス・エサがソロ活動のピークに残した傑作が世界初CD化! 当時のブラジルを象徴する曲を大胆にポップに仕上げたルイス・エサの才気溢れる1枚です。 1970年発表
ルイス・エサと言えば取り敢えず「タンバ・トリオの...」と紹介されるけれども、私は実はそんなにタンバ・トリオがすごいとは思っていない。 それよりもタンバ・トリオを離れた状態のルイス・エサの気鋭がすごいと思っちゃってる。 ルイス・エサは神懸かってるアーティストだと私は思う。 「La Nueva Onda Del Brasil」を聴いてからというもの、私はタンバ・トリオじゃないルイス・エサの大ファンなんであります。
ところで今回エントリーします「BRAZIL 70」ですけれども、相変わらずの選曲で、選曲だけ捉えてみても立派にルイス・エサのアルバムだと判別できてしまう程です。 MPB世代の大名曲ばかりが収められており、且つ、インストばかりなれど、アレンジが格好良くて、流石だなと感心させられるところです。
ただ、アレンジが素晴らしいのと、このアルバムがルイス・エサのものかという関連性については別段密接ではありませんでして、ルイス・エサのピアノが全然聴こえてこないものですから、その点において少々異色の作品とも言えます。
MPBを世界的に売り出していく、その一翼を担った作品だという推測が為されていますけれども、確かにそんな雰囲気に満ちあふれておりまして、まずは楽曲そのものの良さ、そして洗練されたアレンジが全面に押し出されております。 結果プレーヤーとしてのルイス・エサが見えてきませんけれども、とても耳心地の良い作品に仕上がった事は、35年後の今現在においては新しいブラジル音楽の教科書的作品として再評価されるべきです。






