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獅子

delicious はてな この記事をクリップ! | 2006年09月19日06:44 | 編集

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九十歳をこえてなお「信濃の獅子」と謳われた真田信之—当主の突然の死に伴う後継者争いをめぐり、松代十万石の存亡を賭けて下馬将軍・酒井雅楽頭忠清にいどむ老雄の、乾坤一擲の隠密攻防戦。

 真田太平記を読了し、池波正太郎真田太平記館を訪れ、全然池波正太郎づいているような感じもしますが、それは別段日常であり、トイレに行くにも風呂に入るにも(残念ながら車通勤なので通勤時は読めないものの)何かしらの本を携えて、何かっちゃぁ本を読んでいる私でありまして、その中でも池波正太郎率は相変わらず高い、という事でありまして...。

それにしても所謂「真田物」を読み返している今日この頃。 「獅子」は「真田太平記その後」とも言える作品で、生き残って90歳を過ぎてもまったり隠居生活を過ごせない真田信之の物語であります。 父昌幸、弟幸村のように派手さは無いものの、そこは池波正太郎の華麗な筆運びでもって一気に読ませてくれますです。

幕府との確執は二代将軍から続き、今度は後を譲った息子(真田家当主)の死去に伴い牙をむく下馬将軍・酒井雅楽頭との確執に苦悩する真田信之。 何とまだ鈴木右近は生きており、さりげなく力強く真田信之を助けます。 なんとまぁみなさん長生きな事(笑)。

この「獅子」は「真田太平記」の続編であり完結編とも言えるのですが、要所要所を単独の作品としそれを集めたのが「真田騒動—恩田木工」で、これも必読。 「獅子」の、隠密活動のどんでん返しシーンのコアになっているのは池波正太郎氏の直木賞受賞作品であります「錯乱」で、この短編のテンションはすざましいものがあります。 是非ご一読を。




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