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復讐するは我にあり

delicious はてな この記事をクリップ! | 2006年06月11日15:47 | 編集

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ふたりの男を殺して逃亡する榎津巌(緒形拳)は投身自殺を偽装して警察の目を欺き、以後も次々と殺人を繰り返していく。やがて彼は浜松に住むハル(小川真由美)の情夫となるが…。

 原作は佐木隆三のノンフィクション。 前に読んで、タイトルへの無理解を露にしたエントリーを書いた事があります。 理解出来なかった事を隠すのは簡単だったんですけど、それ以外については熟読してあれこれと考えさせられるところにおいて興味深いノンフィクションでしたのでエントリーしたような。

映画を観てやっとこさ(映画の中で、としてかも知れませんが)父との確執という重要なキーワードが出てきました。 戦時中に舟を軍(というか天皇)に献上(提供?)するかしないかで軍人と揉め、軍人に殴られ強要された事を「弱さ」と捉えた主人公が、父親への尊厳を喪失し、破れかぶれになっていき堕落していく様が見て取れました。 神父である父親の弱さは、即ち信仰の否定にも繋がるようです。

「復讐するは我にあり」。 「我」とは「神」であり、「神」が復讐をしてくれるので耐えろ、みたいな事らしいのですが、父との確執において事件の底辺が垣間見れたにも関わらず、矢張り今回もタイトルとの格差みたいなものが埋められなかったです。 「復讐するは我にあり」を復唱したのは主人公の父だったのか、妻だったのか...にしても、ラストで放り投げられた主人公の骨はストップモーションで止まり、幾度も止まり、なかなかにしぶといところを見せつけます。

緒形拳、懇親の演技。 背筋が寒くなる程の「凄さ」があります。




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