SlowMotionのSL-010とSL-011(HIS-FACTORY)
SlowMotionのSL-010とSL-011が、一寸私とアカネの生活を変えました...機動的に。
HIS-FACTORY(ヒズ・ファクトリー)として独立された時、既に代表の中野さんとはお付き合いさせて頂いておりましたが、初めて会ったのは年表で見ますと「鞄、製造卸メーカーに入社」後の事。 これから2年半で独立されているので、お会いしたのはその半ば頃だったのではないでしょうか。
面白いエピソードが「わんさ」とあるだども、本エントリーとは全く関係無いので、言えね"。
ある意味、職人(職方)さんよりも職人らしく、私の父も一応は職人なんですがその父をして「あれのこだわりはスゴいね」を舌を巻く程の職人気質で、今ノリにノっている鞄・袋物の企画製造販売メーカー「HIS-FACTORY」の代表であります中野さん。 そんな私の父は、中野さんの薦めで0番ミシンを(おっかなびっくり)買って、使ってみてなにか吹っ切れてしまったようです。 伝道師ですか(笑)。
20年の間、スピード社会により激減している高齢の職人さんと再度正面から向き合う。その昔当たり前だった、手間をかけた手法、手作り感覚を取り入れた「味のある気の入った物つくり」を目指す。
中野さんがどういう人で、HIS-FACTORYがどういうコンセプトで業務をしているのか、うまくまとめられずに悩んでいたら、中野さんご自身の言葉でこれ以上のものは無かったものですから引用させて頂きました。 多分この後に追記するとなれば「そしてこれら職人さんの手による高品質なアイテムをご提供します」ってな事になるだろうなぁ。 だって、使うのは購入者(エンドユーザ)じゃない?
さて、この度HIS-FACTORYが立ち上げたブランド「SlowMotion」の第一弾であります「REAL BASIC」シリーズは、まず引用させて下さい。
タンニンなめしの素上げオイルレザーと丸染めのヌメ革を使用し、エイジング・使い方により個性の味が楽しめる、いつまでも飽きの来ないその名の通りのベーシックなバッグです。
との事。
今回レビューさせて頂きますのはウェストバッグでありますSL-010とSL-011の2つ。 両方とも私の関わってきたレディースものとは次元が違い、裏地を最小限そして芯材すら使わず身頃を折り畳み、太い糸で縫い上げた、恐ろしく頑丈なもの。 最初に申し上げた「機動性」は、こういう頑丈な作りで初めて達成出来るものでありまして、早速使ってみましたが、正直野良仕事をしてても大丈夫じゃん!って位の武骨さ。 この武骨さは、一寸想像外っていうか、「現場で使いたくなる」とか「現場で使ってもオッケー」的な、袋物が所有者に余裕を与えるところであります。
でもね、だからって男性向けって事じゃなくて...こういう言い方が当たってるのかどうか心配だけど...デニムのパンツ向けなんです。 だって、SL-011のサンプル写真をご覧下さい。 すごく「しっくり」くるし、とても「雰囲気」だよねぇ。 しかも、ショルダーにすると(嬉しい事に、グログランテープ・ベースの長手が付属してます、サンプル写真を注視して!)、別段デニムだけに使用用途は限られない風合いが見え隠れして、粋だなぁ。
あと、よくよく眺めてみると、オシャレで丁寧なんだよ、野良仕事にも使えるアイテムとして。 購入したら、こういう部分っていうのはなかなか「買ってみてもわかんない」事だし、前もって言われれば再評価される事なんだろうけど、えっと...コバ処理が「粋」なのね。
コバって、つまりは断面の事。 革って元革を包丁なりクリッカーで裁断するものなんだけど(包丁で断つのはサンプルを型紙通りにヤるか、後は裁断機に乗っけられないようなロングの裁断をヤるかだと、大昔に番頭に教えてもらったよ)、そうすると裁断面が美しくないの。 クリッカーなんて「押し切る」機械だから、革の表面(吟)が残ってしまって、つまり
「
こんな感じで表面が横方向に残っちゃうのよ。
そこで、どんなプロセスで裁断したにせよ、断面を処理しなくちゃ「美しくない」んです、商品として。
私が知ってるのは、どんな切断ラインだとしても、厚化粧(どんどん厚塗りしていけばいいだろ?っていう考え方)で済ませてしまう強引なもの。 でも、これは確かに昔なら有効だったけど、もう「今」は、そんな商品誰も買わないよね? あ?そういう商品買ってる? あぁ、あなたは「ちょっと損してる」と思うよ。 「良いもの」を買って、「良く使おう」よ。
「革」モノって、使ってこそ価値があるんです。 特にこういうヘビーユーズに耐えられるようなアイテムであれば、値段の10倍位は使い切らなくちゃ。 それに、使えば使う程に素材のアジが出てきて「しっくり」するんです。 私が使ってるのだって、もう色が「焼けて」き始めてますもの。
それはさておき、これって何Wayなのかっていうのも特徴。 こう...手引き書みたいなのがあればいいんだけれども、使い方は考えてねっていうスタンスなのかも知れません。
その代わり、ネタはある。 ネタは用意してくれてます。
先ず思うのはショルダーでしょ? んで最初に私が間違ってしまったのが、革で付いている短めのヤツが、ショルダーと同じところに付けて「持ち手(握り)」するんだと思ってたんです。 勿論そういう風にも使えるんだけど、本来の使い道は違うんだよ。 あれって「サイドベルト」なの。 サイドベルトって何だ?
サイドベルトっていうのは、ズボンのベルトとは別に、ズボンのベルトを通すサルカワ(本当の名称は分かんない)に直接フックするタイプのものみたい。 取り敢えずズボンのファスナーの一番左にフックして、腰回り後の(要は「ケツ部分」の)フックに掛けてみて。 そうするとズボンのベルトとは別に自分の前側にスライド出来るでしょ? これだったら小銭入れも携帯電話もカード入れ(名刺入れ)も、タバコもライターも直ぐにアクセス出来るよね。 しかもショルダーみたいに肩に負担を掛けないでアクセス出来ちゃうの。
見て〜奥さん!(by グラハム・カー at 世界の料理ショー)
そんな感じ(謎)
単に厚い革を使ってステッチするだけの商品だったら、アジアンちっくなお店に行って、とんでもない状態のバッグとか安く買えば良いと思う。 それもアリはアリ。
でも私は、この「見た目」が武骨で、作る側が「繊細」な、こんなHIS-FACTORYのSlowMotionを、多少成らずもみなさんに注目して頂きたいんです。 再度一回引用しますけども、
20年の間、スピード社会により激減している高齢の職人さんと再度正面から向き合う。その昔当たり前だった、手間をかけた手法、手作り感覚を取り入れた「味のある気の入った物つくり」を目指す。
こういう袋物なのよ。 んで、HIS-FACTORYのSlowMotionってぇのは、
【SlowMotion】REAL BASICシリーズはすべてハンドメイド生産の為、SL-009/SL-010/SL-011を除きすべて受注生産となります、オーダーを頂いてから約一ヶ月でお手元にお届け致します。
惚れ込んだバッグだからもう「BASICとは呼ばないでよ!」って気持ちを抑え切れないで書いちゃうんだけども、HIS-FACTORYのベースになる商品群だと思います。
コンセプトがそのままカタチになった...。
HIS-FACTORYではSlowMotionのショップを会社2Fにオープンしましたので、現物を見る事も強くオススメします。 値段が値段だし、どこにでも売ってるようなものではありませんので、ちゃんと風合いを確認して。納得してから自分のアイテムにしたいところ。
また、そろそろショッピングページが完備されそうなんで、SlowMotionの完成度に納得されている方は、インターネット経由でも注文出来ます。 是非どうぞ。




