剣客商売読本
彼らを「事件」に当面させたとき、私は彼らの血が命ずるままに、ペンをすすめて行くよりほか、仕方がないのである(作者)—江戸・田沼時代。大川のほとりに、孫ほどの年の妻おはると融通無碍に暮す、老剣客・秋山小兵衛、体格も性格も父小兵衛とは対照的な大治郎、男装の武芸者佐々木三冬らが大活躍する、ご存じ「剣客商売」の魅力を徹底解剖。経験者も初心者も、大満足間違いなしの一冊。
この「読本」が楽しいのは本編が面白いからなんですけれども、「読本」のあるよな作品が全て面白いかと言いますと決してそんな事は無くて、時としてとんでもないのがありますから注意。
池波正太郎作品は、もしかしたら殆ど全部読んでいるんじゃないか...って、本屋の文庫コーナーに行っても溜め息をついてしまうような有り様で、強いて言えば(一寸変な話だけど)真田太平記は全然読んでいないんですけども、これは古本屋で全巻揃いのを買わないと付いていけないなぁって思ってまして、そういう意識になるとなかなか全巻揃いっていうのが無くてねぇ。
さておき、「剣客商売読本」って事なんですけど、あちこちから寄せ集めて一冊作ってみました...というものではありません。 とても読み応えがあります。 っていうか、中村又五郎の写真1枚で全て語れてしまう凄さがここにはあって、ファンの人は絶対に買いやがれって結論です。
それにしても永六輔の
試写室で会う池波さんは隠居した職人の親方のようで、決して前に出ようとせず、むしろ大勢の中に埋没したがる、東京っ子のあるタイプに見えました。この先輩の役を芝居で演じるとすれば、最適なのは小沢昭一さんだと思いますが(以下略)...
という指摘はすごい。





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