元禄御畳奉行の日記—尾張藩士の見た浮世
無類の記録マニア朝日文左衛門の27年におよぶ日記「鸚鵡籠中記」は、元禄に生きた好奇心旺盛なサラリーマン武士が、太平の世の武士や庶民の生活を的確に、倦むことなく綴った記録である。 この時代の人と生活、文化に精通した著者によって、はじめて明らかにされた、話題沸騰の超ベストセラー。
...というのが私が持っている1995年の6版裏表紙に書かれている説明文。
幾ら元禄の時代(場は尾張)だからっていって、武士による27年もの間綴られてきた日記が現存している事に驚きもし、27年間もよくぞ書きましたって話です。 が、この朝日文左衛門という武士、生活に貧困している(カツカツの)下級武士なんかではなくて、どうもそこそこに裕福な家柄であったようです。 出勤はローテーションの為に月に3回(ぉぃ!)登城し、特に何をするでもなく、飲み食いして終わっちゃうような、現代から見るとウルトラ非効率。
だからこそ暇な時間が宇宙的に存在し、収入もそこそこだから遊び回ってもう大変。 飲む打つ買うを地で行き、釣りなんかも生類憐れみ...の時代なのにガンガンこなし、流行した心中が近所であると目の色を変えてすっ飛んで行く、芝居にも目の色変えて三日を開けずに観に行く...バイタリティーあふれるところでして、且つ記録魔だから逐一日記に書いちゃうっていう、そう!朝日文左衛門さんがブログをやったら相当にアクセス稼げそうな感じなんだよ〜。
当時のお殿様の酒乱や、その母親の淫乱について恐れも無く書きまくってもいるので、話によるとこの日記、尾張城の奥深〜くに、つい最近まで仕舞われていたそうで、「幻の日記」とされていたんだそう。 なんという運命なのか。 それにしても当時の様々な、上から下まであれやこれやと書き連ねているこの日記、自然とその方向が「恥部」に渡ってしまうところが笑えます。 でも貴重この上無し。



