春の日は過ぎゆく
とはいえ男性の方は大人びて洗練されたそれではなく、まるで高校生。 女性の方だってどうかとも思いますが、男性がそういった訳で相当子供じみているので差が見えやすいところ。 彼女の車に鍵で引っかき傷をつけるシーンなんかはもう完全に「引いて」しまいますけれども、若さってそういうものなのかも。 私も昔は、色恋なんてわかんなかった頃は同じ心情だったのかも知れません・・・っていう!自分のヤだった部分を思わず思い起こさせ、身震いに近い感情の揺れ動きを感じさせる韓国映画屈指の名作です。
この映画を観て、誰もが同じ感想を述べることは少ないのでないかと思います。 こう、自分の辿って来た恋愛遍歴みたいなものをモロに投影させられることになる筈なので、苦しい恋愛を経てきた人には胸が苦しく詰まるでしょうし、そうじゃない人はバーチャルな恋愛シミュレーションをここに体験するのでしょうか。
全編空恐ろしくなる位の静けさが漂い、BGMはおろか、無音に近い状態すらあり、観ている自分の血液の流れる音が聞こえてきそう。 そのとき、もしかしたら自分の感情や心情を映画に見透かされているのではないかというちょっとした不安にさえ晒されます。 出来るだけ部屋の照明を落として観てください。 静かなところで静かに集中して観て欲しい。
この映画のストーリーとして、女性が男性よりも年上(しかもバツイチ)というのがスパイス。 恋愛に対する非情とも言えそうな達観さが女性には備わっております。 が、恋愛の当初は彼女ですらそれに気付かない、あるいはそれを忘れられる女性ならではの本能が見え隠れし、寒気がします。
監督は最近四月の雪を監督されたホ・ジノさんで、主演はチャングムでおなじみイ・ヨンエさん。 これは必見の映画です。





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