弾左衛門の謎—歌舞伎・吉原・囲内
特に注力して意識している訳ではないのですが、興味あるジャンル(?)として弾左衛門が挙げられます。 近いうちに「浅草弾左衛門」を読破しようと画策してもありますけれども、この被差別民の頭領である人間は非常に興味深い。 正直最近までこういう頭領が江戸時代に存在していた事すら知らず、また被差別部落・被差別民の歴史的な部分については知りもしなかった私ではあります。
江戸時代の底辺で13代にわたって君臨してきた弾左衛門はいったい何者か。江戸中期の歌舞伎界、芸能興行権をめぐる対立、抗争に焦点をあて、謎の男弾左衛門の姿を浮き彫りにする。
この書籍はあくまでもガイド的な位置付けがされており、詳しくは著者の他の著作を読んでおくれ的なところのようです。 いきなりこの書籍から入るのは難が多過ぎると言えましょう。
しかし、差別されてきた...特に穢多が仕事として担ってきた皮革に関するものについては私自身、袋物加工に携わってきた事もあり、また、足立区生まれという事もあった手前上、存在としての差別について感ずるところが多いかと実感しております。
確かに「ケガレ」という概念は分かりやすいし、逆にこの「分かりやすい」と簡単に納得出来てしまうところに日本人の特性というものがあるのかとは思いますが、「ケガレ」仕事に従事するこれら被差別民はそれぞれがある一定の場所に「囲まれて」ただ漠然と生活していたのではなく、弾左衛門という頭領の手により支配されていた、という事実は衝撃とも言えますし、当時の江戸社会の縮図としてそのまま当て嵌められるという、二重性社会の存在に気付かされる事すら驚くに値します。





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