谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座
「鼻血ブー」などの流行語を生み出した天才ギャグ漫画家・谷岡ヤスジ原作の傑作ナンセンスコメディ。勉強漬けの生活に嫌気が差したオラ山家の長男・ガキ夫が大人たちを相手にクーデターを起こし、常識・道徳クソくらえとばかりに破天荒ぶりを発揮する。
恐ろしい事に、すんなり映画の中に収まって演技をしていたのがあの笑福亭仁鶴さんだけだったという奇作。 宍戸錠さんなんてもう尋常じゃない事になっちゃってます(原作より或る意味過激)。
やたらと多いパンチラ・シーンが牧歌的で和みます。
ストーリーはあって無いようなもので、上記引用のような前提があったのねと後から気付く位の目茶苦茶さ。 原作のナンセンスは漫画だから許せる範囲なんでしょうけれども、これが実写になったという事自体が事件でもあり、奇跡でもあります。 紙上のナンセンスをそのまま(なんの躊躇も無く)実写化したその心意気には心底敬服するところでありまして、今では絶対に出来ないであろうストレートすぎるギャグ(包丁脳天刺しとかプロレス系幼児虐待)は現在の尺度をもってしても十分すぎる程に悪趣味であります。 全く素晴らしすぎる。 延々とリフレインされる「なんだなんだ、どしたどした」という幼稚な台詞回し、しかも老若男女構わずこの台詞回し(笑)。
しかし、それよりなにより素晴らしくお馬鹿なのが、原作者の谷岡ヤスジさん自身がテレビの中で主題歌「ヤスジのオラオラ節」を(何に気を使っているのか、少々おどおどしながら)歌うシーン。 思わず腰が砕け散ってしまいます。
そんな日活の最後っ屁的作品なのでありました。




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